【haikyu】私､今日限りで烏野高校男子バレー部マネージャーを辞めます【烏野】４

辞めます 77 ページ18

〜東峰side〜

中林の辞めた男子バレー部､烏野高校｡


あの優しくて仲間思いで笑顔がステキな中林は今はもうここにはいない｡


俺は何も出来なかった｡


1年の時から一緒に頑張って来たのに､俺はエースという肩書きを張っているのに…｡


パイプのバックアタックの決まりが悪い｡


ジャンプサーブの成功率は上がらない｡


影山やスガのトスとの息も合わない｡


大地は…､責任を感じてるのか､顔色が冴えずレシーブもミスしてばかりだった｡


清水や縁下の落ち込みようはとても言葉では言い表せないほどだった｡


中林にメールも電話も出来ずにいた俺は､一人あれこれと悩んだ結果､中林の家を訪ねることにした｡


インターホンの前に立つと心臓がばくばくしてピンポンを押す手が震える｡


俺は胸に手を当てるとふう〜っと大きく深呼吸してからインターホンのボタンを押した｡


ピンポーン…


応答はなく､家の中からも返事が返ってくる気配はなかった｡


留守かもしれないし､いたところで､烏野の人間には会いたくないって思ってるだろうから､出て来たくないだろうし…｡


暫くインターホンの前に佇んでいたが､人が出てくる感じではなかったので､俺は踵を返すと中林の家を後にして縁下の家へと向かった｡


縁下は中林にメールを送って返信を受け取っていたようだった｡


俺は他の部員たちのいないところで､縁下と二人きりで話をしたかったんだ｡




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