【haikyu】私､今日限りで烏野高校男子バレー部マネージャーを辞めます【烏野】４

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水飲み場に着くと､私は率先してドリンクを作り始めていった｡


｢中林先輩はマネ経験者ですから教えなくても大丈夫ですよね？｣


ちら…と私の方を見てそう言ってくる国見｡


確かにマネ業に関しては改めて説明してもらわなくても全部ひとりでやれるくらい仕事は身体が覚えている｡


ただそれぞれのドリンクの味の好みとか休憩時間に入るタイミング､やるべきことは各学校によって違うので､国見や青城のメンバーから聞いて教えてもらわなければいけないことも色々あるけど｡


｢中林先輩は烏野のマネージャーでしたよね？…今の時期に青城に転校してくるなんて､何か訳ありなんですよね…？｣


意味ありげな表情で国見が私に聞いてくる｡


及川や岩泉は他の部員には詳しくは話してないんだろうな｡


｢まあね…｡私は青城で男バレのマネージャーやりたいと思ったから…｣


私はそう答えると手際よくドリンクを作っていき､出来たドリンクをカゴへと並べていく｡


｢烏野､マネージャー他に2人いますけど､残念でしたね､中林先輩というマネを失ってしまって…｣


…私がいなくても他にマネージャーが2人いるからいい…ではなくて､他に2人マネージャーがいても私というマネージャーを失って残念だった…という国見の言葉に､あぁ彼は私をちゃんとひとりのマネージャーという存在として認めてくれてるんだな…と何だか嬉しく感じてしまった｡


｢私は私を必要としてくれるところでマネージャーやって部員たちのことを支えたいと思ったの｣


ドリンクを作り終わるとそれぞれドリンクのボトルの入ったカゴを持って体育館へと足を向けた｡




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