【haikyu】私､今日限りで烏野高校男子バレー部マネージャーを辞めます【烏野】２ (ページ11)

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青葉城西の主将及川､副主将岩泉と私は､岩泉の提案で近くの喫茶店に入って話すことにした｡

案内された席に座り､注文を済ませてしまうと誰から口を開くともなく､3人とも口を噤んで黙っていた｡

｢烏野で何があったの…？｣

沈黙を破って私に質問してきたのは及川｡

私はどこからどう話すか迷っていたが､烏野の男子バレー部の部室が荒らされ､部室にあった部員たちの私物がなくなった…という事件があったことからまず二人に説明していった｡

自分が犯人扱いされ､みんなの態度がよそよそしくなり､部内が気まずくギスギスした感じになったこと､

烏野の主将である澤村に犯人だと決めてかかられショックで退部宣言をし､顧問から退部届の用紙をもらったこと､

そしてその用紙を明日澤村に出すつもりであることを及川と岩泉に話していった｡

二人は相槌を打ったり頷いたりしながらじっと私の話を聞いてくれていた｡

｢ふ～ん…､主将くんがそんなことをねぇ…｣

｢あの澤村がそういうことするとはな…｣

｢爽やかくんとか､何も言ってくれないの…？主将くんが間違ったことしたとしても､副将の爽やかくんが意見言えば軌道修正出来るはずだけど…｣

｢孝支は…､ううん菅原は何も言ってくれなかった｡

菅原も私を犯人だと思ってるの｡

クラスで泥棒呼ばわりされても助けてくれないし､見て見ぬ振りだから…｣

自分とクラスが同じである主将澤村も副主将菅原も､自分を犯人扱いして助けてくれないのだということを､私は二人に話していった｡

｢…だって主将くんたちにとって瑞希ちゃんは､2年以上もずっと一緒に部活やってきて､自分たちを支えてくれてる大事な仲間でしょ…？

証拠も根拠もなく疑って退部まで追い込んじゃうなんて…｣

悲しそうな表情をしてそう言った及川はテーブルに肘を付いたまま､はぁ…と重く息を吐いた｡

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