【haikyu】私､今日限りで烏野高校男子バレー部マネージャーを辞めます【烏野】２ (ページ1)

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辞めます 23 ページ1

～縁下side～

｢中林…っ｣
｢瑞希ちゃん…っ｣

中林先輩が体育館を出て行ってしまった｡旭さんや清水先輩の声にも振り返ることなく｡

今日部活前に話し合うことにしたのは､旭さんの言うように､今回の部室荒らし､盗難事件について中林先輩への疑いや誤解を解くためだった｡

責めたり疑って掛かったりして､中林先輩を犯人に決めつけ吊し上げる為じゃなかったはずだ｡

｢主将の大地が退部に追い込むようなことしてどうするんだよ…？｣

大地さんに近付き､問い詰める旭さん｡いつもは穏やかなイメージだけど､今は顔が怒っていて真剣な表情をしている｡

｢澤村は主将なのに､瑞希ちゃんを信じないで根拠なく疑って酷いよ｡烏野のマネージャー辞めるって瑞希ちゃんが…っ｣

清水先輩が大地さんに食ってかかる｡その目から涙が伝い､清水先輩の頬を濡らしていく｡

この状況で旭さんと清水先輩は自分たちが孤立して浮いてしまうというのを覚悟して､中林先輩のために本気で怒って大地さんに意見を言っていた｡

ここで黙ってたら俺も中林先輩を疑って犯人だと思ってる…ってことになってしまう｡

自分に疑いや攻撃の矛先が向かないからって､人を傷付け追いやっても平気な酷い人間になってしまう｡

｢そうですよ､大地さん｡中林先輩の誤解と疑いを解くための話し合いで､逆に中林先輩を犯人扱いして決め付けて退部に追い込むなんて､あんまりだと思います｡

中林先輩､烏野のマネージャー辞めるって断言したんですよ…？

俺､根性なしですけど､さすがにこんなの黙ってられません…｡

俺は中林先輩のことを信じます｡

中林先輩を探しに行ってきます…っ｣

俺は大地さんにそう自分の思いを伝えると､体育館を飛び出し､まだ遠くには行っていないだろう中林先輩を探しに行った｡

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