【haikyu】私､今日限りで烏野高校男子バレー部マネージャーを辞めます【烏野】６

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〜縁下side〜

夏休みを利用しての遠征合宿に烏野も参加することになった｡


合宿の開催場所は東京であり､参加校はGWの合宿の時に練習試合をした音駒の他梟谷､森然､生川､戸美…と､関東の強豪校が名を連ねていた｡


日向は音駒のセッター孤爪に会えると喜んでいたけれど､俺はどうしても喜ぶ気にはなれなかった｡


この東京遠征合宿に中林先輩の姿はない｡


本来なら一緒に参加するはずの中林先輩はもう烏野にはいないからだ｡


彼女の転校先を烏野のメンバーは誰も知らなかった｡


会った人も姿を見た人も誰もいなかったんだ｡


重い気持ちのまま合宿の準備が進められていき､いよいよ合宿に向かう日がやってきた｡


清水先輩や谷地さんは元気がなかった｡


孤爪や黒尾さんたちは俺たち烏野と再会した時どう思うだろうか？


GWの練習試合の時にいた中林先輩がいないんだ｡


特に黒尾さんは中林先輩のことを気に入って結構話し掛けたり構ったりしていたからなぁ…｡


今更になって罪悪感は激しく潮の如く俺の胸に押し寄せてきていた｡


自分たちのせいなのに｡


自業自得､因果応報じゃん…｡


東京に向かうバスの中で眠れずに中林先輩のことを考えては溜息ばかりついてしまっていた｡


今頃中林先輩はどこで何をしているんだろうか…？


俺の隣の席の旭さんも沈んだ表情をしていた｡


中林先輩の退部と転校はこんなにも烏野の男子バレー部のみんなに大きな影響を与えていたんだ｡


それほどまでに大きくかけがえのない存在だったんだ…｡




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