【haikyu】私､今日限りで烏野高校男子バレー部マネージャーを辞めます【烏野】６

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｢…誰も及川さんのせいだとか及川さんが悪いとか言ってません｡


中林さんが倒れたのには暑さや水分不足とかの他に､精神的な痛手が原因にあると思う…って言ってるんです｣


きっぱりとそう言ってくる二口｡


二口は口が悪く､挑発的で毒舌…というようなイメージがあったが､確かに口の悪いところはあるのかもしれないけど､理不尽に挑発を掛けるわけではないし､自分の思ったこと､感じたことをはっきり言うところはむしろ学ぶべき所であり､烏野の中で誰かが二口みたいに言ってくれる人がいたら私が烏野男子バレー部を辞め､青城に転校するような状況になるのを防げたのかもしれない…と私は二口の言葉を聞きながらそんなことを考えていた｡


｢…でも､結局は自分の気持ちをコントロール出来なくて部活に私情を持ち込んで､体調管理ちゃんと出来なかった私の自己責任だからね…｡


今だって合宿中なのに､二口や及川､黄金川たちの練習邪魔しちゃってるし…｣


私は自分の感じていることを二人に話すと､小さく溜息をついた｡


これじゃマネージャー失格じゃない…｡


何やってんだろ私…｡


｢自分を責めすぎですよ､中林さん｡…そうやって自分を責めて追い込んでしまうところ､中林さんの良くないところだと思います｣


二口の言葉に私は彼と視線を合わせ､真っ直ぐな二口の目をを見つめた｡


全てを見透かされそうな鋭い瞳｡


及川は黙っていたが二口の言葉に頷くと､私の肩に手を置き辛そうな顔で口を開いた｡


｢そうだよ､瑞希ちゃん…､二口くんの言うとおりだよ｡…瑞希ちゃんは何でも自分一人だけで抱え込みすぎてしまう…｡


もっとチームメイトを信じて頼って欲しいな…


烏野で裏切られたのがあるから信じろって言っても仲々難しいとは思うけどさ…｣


及川の目が悲しそうに揺れ､潤んでいるのが私には解った｡


及川も二口も､私のことをこんなに心配してくれている…｡


思えば私の両頬に涙の滴が伝っていた…｡




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