魔法を掛けてあげるよ (ページ21)

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21｜やめちまえよページ21

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▫️Mame side

汐恩「うーん、俺の知らんとこでめっちゃ辛いこと起きてんな……」

この人なら僕の気持ちを分かってくれる
何故か直感的にそう思って、事の成り行きを話した

汐恩「豆ちゃんは今はどう思っとるん？」

一成「どうって、何を？」

汐恩「Aちゃんのこと。もう好きじゃなくなったん？」

Aちゃんを、好きじゃなくなる………？
予想外の質問に、直ぐに言葉が出なかった。

汐恩「好きじゃないなら、やめちまえよ」

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汐恩「中途半端な気持ちで接したら、今度は本当にAちゃんが壊れちゃうんじゃねえの？」

一成「…… やっぱり僕がAちゃんを苦しめてたのかな」

汐恩「そうは言ってへんけど、俺にも大切な友達がおるから。彼氏っていう立場に居るのに中途半端なことしてんだったら、俺は豆ちゃんの背中は押せへん。」

祥生くんのことだろうか、
いや翔也くんのことかもしれない
みんなの気持ちを知った上で汐恩くんはこう伝えてきたんだ

偶然会った汐恩くんに甘えて、
欲しい言葉だけを貰おうとしていた自分が急に小さく見えた

一成「うん、汐恩くんありがとう。ちょっと頭冷やしてくる」

汐恩「おう、もう夏だしな。頭からガッツリ水かけてこい」

そういう意味じゃないんだけどな

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