妖界ナビ・ルナ～私は伝説の子～part４ (ページ6)

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第４.５話　火事がおきた所はページ6

「スネリにまかせよう。それより……ほら、あそこ!
ほそく煙が上っているのが見えるぞ」

「本当だ!」

「おいらが家に入って家の人を起こすから、Aは消防署に電話しろ」

「うん、焼き鳥にならないでね」

「余計なお世話だっ」

運良くすぐに公衆電話が見つかった。
連絡した後、現場へ走って行った。

現場から少し離れたところで立ち止まった私は、
そこから飛んでいく小さな黒い影を見つけた。

「鳥……?」

再び目をこらしてみたけれど、すでにその姿は消えていた。

～現場～

チョーカーを首に巻いた私は現場に辿りついた。
すでに火は消えていたが、人だかりが出来ている。

火事になった所を見ると、火事が起きたのは家ではなくガレージだった。

「ご主人が出張中で、車がなくて良かったわ。けが人もでなかったし」

その場にいた人の声を聞いて、私は一安心した。

「ナミちゃん!」

声をした方を見ると、人々の中にいちごパーカーを来ていた子がいた。
今は真夜中なのでパジャマ姿でいる。

「いずみちゃん。」

水色の服を着ていた子はいずみというようだ。
あの子も同じく、今はパジャマを着ている。

「心配させちゃったわね。でも大丈夫よ。
みんな無事だったし、被害もガレージだけだったの」

「ナミちゃんの家が火事だったんだ……」

「変なふくろうみたいなのが枕元に来て、うるさく泣いたの。
それで気が付いて、お母さんを起こしたんだ」

「ふくろう?」

「ナミったら、夢を見たらしくて。
でもそれで火事を発見できたんだから良かったわ」

「夢じゃないってば」