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第4.12話 フラヒドリのかたわれ ページ13

すぐにスネリがもっけに今までの事を話した。


「そうか、火事の被害を受けたのはすべてユージをいじめた子の
家だったんだな。まだ玉と火事がどう繋がるかは分からないけど、
火事とユージは繋がったという事だな」

「そうね。ただユージ君が放火したという事ではないわ。
ナミちゃんの家が火事になった時、ユージ君は寝ていたはずよ」


「スネリはその時、まだユージの家にいたのか?」

「いないわ。でもぐっすり眠っているのは確信したから」

「それじゃ、確実じゃないじゃないか。けどナミの家が火事に
なった時、おいらもAもいたけど、ユージらしき子は見なかったな」

「うん……」


「……おいら、思ったんだけどそいつはフラヒドリじゃねぇかな」

「フラヒドリ? でもフラヒドリの炎には、この世界で言う
火の性質はないわ。熱かったり、物を燃やしたり出来ないもの」

「おいらもそう思ったんだけど。ほら、この羽を見ろよ。
これさ、ナミの家が火事になった時に落ちていたんだ」


もっけが出した物は黒い羽だった。
カラスのより、もっと薄くて短い羽。


「これは……確かに似ているようだけど。
でもこんなに小ぶりだったかしら? それに何故フラヒドリが」

「……そういえば、火事の日に飛び立っていく鳥の影を見たよ」

「そいつは……フラヒドリのかたわれかな?」


もっけが呟いて説明した。

フラヒドリとは鳥と火の二つの妖怪が合体して、一つ妖怪になった。
火が主体で、鳥が火に従うようになっているという。


「しかし妖界で見たことがないんだ。だから外見はどんなのなのかはしらねえ」

「私もよ。でもちょっと待って。この羽は……A、
第3の目を開眼して九字を切ってみて」


きびしい顔つきで言うスネリに不思議に思いながらも、
チョーカーをほどき九字を切った。

すると、黒い羽が跡形もなく消えてしまった。
まるで手品のように。

第4.13話 ようすがおかしい→←第4.11話 ナミの家、弱虫ユージ


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作者名:フェイル | 作成日時:2010年10月29日 17時

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