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kn視点

高校3年最後の修学旅行の自由時間。
俺の横に並んで歩くのは、俺の恋人。

少し前はこうやって隣を歩くことができるなんて思ってもいなかった。
だから告白がOKされた時は本当に夢かと思った。
それが去年。

もうすぐ一年。
………きっと、彼はそう思っている。

知らないんだね。
今日がその1年だってことに。

俺だって最初は気づかなかった。
でも数字に違和感を覚え、カレンダーを捲ってみる。
すると、『告白予定日』そう書かれた日付と今日が全く同じだった。
………どうやら、今年の修学旅行は例年より遅いらしい。

気づかないのも当たり前。
この高校は修学旅行や運動会など学校行事は今まで全て同じ日に行っていた。
だからそれを軸に考えちゃって気付いてない。

ふふっと笑ったのをシャークんが不思議そうに下から覗いてくる。

shk「どうしたの?きんとき。」
kn「いや〜…もうすぐ着くな〜って。」
shk「あ、そうなの!」

目的地が近いことを知り、子供みたいにはしゃぐシャークん。

かわいいなぁ。

そっと空いてる左手を取る。

shk「!?//へ、ちょ…きんときッ…!??」
困惑顔を見て少し意地悪に笑う。
kn「大好きだよ、しゃけ。」
そう耳元で囁いてやれば、肩を跳ね上げ耳まで真っ赤に染める。

kn「ははw可愛いね、シャークん。」
shk「……うっさい…//」

ーーーー

shk視点

kn「着いたよ。」

きんときからの声で顔を上げる。

あまりの絶景に息を呑む。


kn「ふふっ、すごいでしょ。」
俺の様子を見て満足気にいう声にすら反応できないほど。

目の前には、俺が今まで一度も見たことがないような紅葉があった。
燃えるように染まった葉。
それは地面に落ちているのも同じで視界一面真っ赤に散り咲く。

時折揺れる枝の隙間から、それとは全く対照的な秋の青空が顔を覗かせる。


shk「……綺麗………」

その呟きが聞こえたかどうかは分からない。

でもその数分後、いや実際には短いかもしれない。
ただ俺の中の時間が早く感じるだけなのかも。

ふいにきんときが口を開いた。

kn「……ここ、一回来てみたかったんだよね。

…シャークんと。」


今まで繋がれていた左手から温もりが遠ざかっていく。
その先を追い求めるように、自然ときんときと目が合う。

ぴっと、動けなくなって、

きんときが、近くに。





柔らかい、何かが唇に触れた。

それがキスだと自覚するまでどれくらい時間がかかっただろう。

優しくこちらを眺めてくるきんときに、体全体が熱くなっていった。

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Ri_0408(プロフ) - めちゃくちゃ最高の片思いのすれ違いの物語です(><)続きよかったら書いて欲しいです(><)いつまでも待ってます! (2023年1月3日 1時) (レス) @page9 id: 7be610d164 (このIDを非表示/違反報告)
紅鴇ベニトキ@端末垢 - 題名に検索避けをしてください。 (2022年11月7日 19時) (レス) id: 15e99861f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ | 作成日時:2022年10月30日 12時

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