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雅紀「はーい、相葉くんです！」
なんて、いつかのデジャブのような言葉を聞きながら、私は必死に今の状況を理解しようと頭を働かせる。
「…な、なんで？」
必死に絞り出した言葉はこれで。
それでも相葉くんはキラキラの笑顔を浮かべたまま、答えてくれた。
雅紀「あぁ！アイツ目が悪いのにさ、前列になれるように申請してなかったみたいでさー。
それで俺が変わってあげたの！」
「そういうことか…」
真っ当な答えにようやく思考も落ち着き、同時に神様に感謝する。
(席替えの神様、どうもありがとう…！)
雅紀「…まぁ、それだけじゃないんだけどね」
「…え、どうしたの？相葉くん…」
彼の方をもう一度見れば、またも眩しい笑顔を見せられる。
雅紀「俺、Aちゃんのことが気になるんだよね！」
「…ん！？えっ！？」
ドストレートにそんなことを言われて、落ち着きを取り戻したばかりの心臓が再び早鐘を鳴らす。
「急にそんな…本当にどうしたの…？」
おそらく真っ赤に染まっているであろう自分の頬を押さえながら尋ねる。
雅紀「どうもしないよ、そのままの意味！
Aちゃんのことがすごく気になるからもっとお話ししたいなぁって思って」
(そのままの意味って何ー！？)
私の頭の中はすでにめちゃくちゃなのに、相葉くんはさらに続ける。
雅紀「だから、その…。
俺と…」
(えっ！？)
雰囲気的にすごく嬉しいことを言われそうな気がするけど、なんせここは教室。
こんなとこで…と思って止めようと思った時には時すでに遅し。
雅紀「俺と友達になってほしい！」
「…へ？と、友達？」
雅紀「そう！友達！」
純粋な笑顔でそう繰り返す相葉くんの笑顔がまぁ可愛いこと…。
その笑顔を見て、だんだん心は穏やかさを取り戻す。
「…私で良ければぜひ！」
そう返した私に、相葉くんは一層嬉しそうな顔になる。
またこの笑顔が見られるように、努力を重ねていくのも良いかもしれない。
彼の言う『気になる』が私と同じ気持ちに変わってくれる日までーーー。
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池田萌子(プロフ) - 返事遅くてすいません (2020年7月27日 1時) (
レス) id: 860d535e84 (このIDを非表示/違反報告)
池田萌子(プロフ) - わかりました読んでみますね (2020年7月27日 1時) (レス) id: 860d535e84 (このIDを非表示/違反報告)
まよきち(プロフ) - 池田萌子さん» コメントありがとうございます！私の他の作品になります「保健室の櫻井先生」が続編にあたりますので良ければ読んでみてください^^* (2020年7月25日 20時) (レス) id: 4c25809dfa (このIDを非表示/違反報告)
池田萌子(プロフ) - 初めまして！2つ目の翔くんが先生のお話の続きをみたいです。検討よろしくお願いします (2020年7月25日 18時) (レス) id: 860d535e84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まよきち | 作成日時：2019年10月3日 0時
