明智秀一に拾われました。【俺スカ】

#23 ページ25

『 ん、秀一 』

手に体温を感じた 。ぼやけた目に秀一が映る

『 ごめん 、わたし』

起き上がろうとしたら 、肩を軽く押されてベッドに寝かされる。


明智「精神的なストレスだって。」

ドキッと心拍数が上がった。
バレちゃうんじゃ、


明智「なあ 、何があった？」


首を振ると 、手を握る力が強くなる。

明智「大体さ 、そんなんも相談してくれなかったら.. 俺、彼氏なんだけど。意味ないじゃん

…あとこの腕のアザ 。何 、自傷じゃなさそうだし、何？誰にされたの？自分で怪我したなら言えるよな」


『 …… 』


明智「 なあ、」

全てを見透かしたらような秀一の目 。
ゴクリと息を飲む．


『 ゃ…ちが、違うよ、私…』

明智「 … 」
秀一の目が鋭くなる。

『 …っ、軽音部の人に、嫌がらせされて、
でもわたし、大丈夫やから』

唇に、柔らかい感触．

『 秀一…？』

久しぶりだなぁ、キス。


明智「 嘘つく時の関西弁．わかりやすくて便利だわ」

『 っ、』

少し、頰に冷たい涙。


明智「 あーもう、泣くなよ」

秀一の体温に包まれる。

『 秀一 、助けて』

明智「 了解」


秀一の目が一瞬、死んだように見えた。

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