出会いは突然と【nqrse】

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18時半。

仕事が終わり、電車に揺られる。

今日も疲れたなと思い、空いてる席に座ると

ブブッとスマホが振動した。


ポケットからスマホを取りだし画面を見ると

なるちゃんからLINEが来ていた。



『今日は何時に帰るの？』



昨日、変な男から助けてくれたなるちゃん。

迎えに行くと言ってくれた。

申し訳ないと断ったが、

逆に心配になって迷惑だから迎えにいく

と言ってくれた。

なんて優しいんだろう。



『もう帰りの電車ですよ。』

『おー。バー行く？』

『行きます。』

『じゃあ俺も行こっかな。』

『やった、飲みましょ!!』



なるちゃんの猫のスタンプで会話は終わった。



「(変なスタンプ。)」



なるちゃんから送られてきたスタンプを見て

クスッと笑った。



「何笑ってんの。」



上から聞き馴染みのある声が聞こえた。

パッと顔を上げるとなるちゃんがいた。



「え！？」

「あはは。驚きすぎ。」

「ずっといました？」

「うん。」



楽しそうに笑うなるちゃん。

なんで声掛けてくれなかったの!!

ずっと見られてたと思うとなんだか恥ずかしかった。


最寄り駅に着いて一緒にいつものバーへ向かう。



「ねえ。」

「はい。」

「いつになったら敬語やめるの？」

「えっ。いいんですか？」

「逆に敬語やなんだけど？」

「・・・慣らしていきます。」



俺の最初の頃と一緒じゃん

と笑うなるちゃん。

年上だしずっと敬語だったから

いきなりタメ口はなかなか難しい。



「ゆっくりでいーよ。」

「・・・うん。ありがと。」

「おー、タメ口だ。えらいえらい。」



なるちゃんはそう言いながらわたしの頭を撫でてくる。



「子供扱いしないでください！」

「あはは、ごめんごめん。」





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