キラキラ輝く君を見つけた【nqrse】

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「なるせくん。」

「橘さんまた来たの?」



最近橘さんがよく部活を見に来る。

もちろんなるせくんを見に。

私としてはとても気が散る。


隅っこに行って2人の会話が聞こえないように

イヤホンをして練習するけどそれでも2人を見てしまう。


ずっとなるせくんのこと見てるし話しかてるし

なるせくんもさすがに自分に気があるって気づいてると思う。


それでも楽しそうに話してるのは

なるせくんも同じ気持ちだってこと・・・?



「何サボってんの。」

「うわぁ!!びっくりしたぁ・・・。そらるさんか。」

「まーたなるせのことで落ち込んでんの?」

「・・・はい。」



そんな見てわかるほど落ち込んでたんだ。私。

そらるさんはなるせくんの方に目を向けた。



「あの子?ライバルの子。」

「・・・そうです。」

「ふーん。Aの方がかわいい。」

「えっ。」



突然のお世辞のせいで反射的に顔が赤くなった。

そんな私を見てそらるさんはあははと声を出して笑った。



「顔真っ赤じゃん。」

「慣れてないんです・・・。」

「あはは。」



あまりにもそらるさんがいっぱい笑うから

私も釣られて笑ってしまう。



「なんでAも笑うの。」

「あはは。釣られちゃって。」

「やっぱ笑った顔がいいよ。」



ああ。なるせくんいっぱい笑わせてくれるって言ってくれてたな。

でも今はなるせくんの事考えると笑えない。

それが辛い。



「俺ならそんな顔させないのに。」



そらるさんは私の頬に手を当てた。

そらるさんの顔がすごく真剣に見えて目を逸らした。



「冗談はやめてくださいよ。もう。」

「あー、ごめんごめん。」



流しちゃったけど今のは本当に冗談だったのだろうか。

私の頭がパンクしそうだ。




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