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ガチャ

屋上の扉を開けた。

流石に寒くなってきて、ブルっと体が震える。


適当なところに座りぼーっと空を見た。

こんな寒いのに空は変に澄んでいて

私の気持ちとは正反対だ。


冷たい風が目にしみて自然と涙が出てくる。

何してるんだろう。私。



「A?」



聞き馴染みのある声がして振り返ると

そらるさんがいた。



「え゙。なんで泣いてるの。」

「そらるさん・・・。」



そらるさんの顔を見るや否や

さらに涙が溢れて止まらなくなってしまった。

そらるさんはえっ?えっ?と困惑しながら

私の背中をさすってくれた。



「何かあったの。」

「・・・グスッ

誰にも言いませんか?」

「うん。」



真剣な目つきで見つめてくるものだから

本当に誰にも言わないだろうと安心できて

私は話そうと決意した。



「私、なるせくんのこと好きになっちゃったみたいで。」

「・・・え。」

「今の関係を壊したくなくて認めたくないんですけど

さっきクラスの女の子になるせくんが好きだって

協力してほしいって言われて断っちゃって

ああ。私好きなんだなあって完全に認めちゃいました。」



そらるさんはうん、と小さく相槌をうって

優しく聞いてくれた。



「でもその子ほんとにいい子で

なるせくんは私なんかといるより

その子といた方がいいのかなって。

なるせくんはその方が幸せになれるのかなって思って

なんか勝手に辛くなっちゃいました。」

「・・・そっか。」



口に出すと余計に辛くなってまた涙が溢れてきた。

そらるさんは私の目の下を撫でて

泣かないで、と慰めてくれた。



「Aは自分で思っているよりいい子だよ。

それに一緒にいる相手はなるせが自分で決める。

Aといたいから今一緒にいるんでしょ。」



そらるさんが私を慰めながら背中を摩ってくれたおかげで

だいぶ落ち着いて涙は止まっていた。



「ありがとうございます。」

「いつでも相談乗るから。」



そらるさんの優しい言葉に温かくなった。





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作品ジャンル:恋愛
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おだんご(プロフ) - こまさん» ありがとうございます!!自分のペースで頑張ります(*¨*) (2022年1月5日 18時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - めっっちゃくちゃ好きです。更新無理せず頑張ってください😌 (2022年1月5日 16時) (レス) @page17 id: a651c1321e (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 亜豆さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(*¨*)頑張ります!!! (2022年1月4日 12時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)
亜豆 - 私の日常に起きて欲しいストーリです。読み出すと夢中になり、すぐ読み終わってしまいました。これからも投稿頑張ってください。 (2022年1月4日 9時) (レス) @page13 id: 8e381d11c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます、嬉しいです、、(*¨*) (2022年1月4日 0時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おだんご | 作成日時:2021年12月30日 11時

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