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今日もいつも通り変わらず登校し

変わらず授業を受けて何も変わらない。

・・・ハズだった。



「A、おはよ。」

「・・・おはよ。」



なんでいるの?

私の教室に。

私の席になるせくんが座っていて

私のクラスの男の子と話していた。



「また話しに来た。」

「私と?」

「うん。今日は階段から落ちてない?」



ニヤニヤした顔で聞いてくる彼。

なんて意地悪な人。



「してないよ。」

「なーんだ。俺はしてみた。」



見て。と足を見せてきた。

私はその足を見て驚愕。

痣だらけだった。



「何してるの!?」

「卍解できるかなあ〜って。あはは。」

「あははじゃないよ!!」



痣は出来たてで朝わざと階段から落ちたのだろう。

私はなるせくんの腕を掴み

無理やり保健室へ連行する。



「大丈夫だって。」

「だめ。私の方が痣には詳しい。」

「あはは。それはたしかに。」



保健室に着いたが先生は会議で

いないようだったので私が手当をする。

朝のホームルームには間に合わないけど

友達に保健室に行くって言っといてと

伝えといたので大丈夫だろう。



「いっ・・・。」

「ほら。だめじゃん。」



えへへ。と無邪気に笑うなるせくん。



「なんでそんなことしたの?」

「なんか知りたくて。」

「・・・?」

「Aの本心、というか中身というか?

興味持っちゃって。」

「知らない方がいいよ。」



なるせくんは寂しそうな顔をしていた。

でも私たちは友達じゃないでしょう。

昨日初めて話した他人でしょ。



「俺は知りたいよ。友達になりたい。」

「・・・なれないよ。」

「なんでよ?」



お互いに友達だと思えば友達でしょ

という綺麗事を並べるものだから

性格が悪い私は少し腹が立って

ついムキになって言い返してしまった。



「なるせくんはキラキラしてるから

そんなこと言えるんだよ。」

「どういうこと?」

「私はなるせくんとは違う。

毎日つまらない。世界がくすんで見える。

生きてる意味なんてわからない。価値なんてない。

なるせくんとは住んでる世界が違う。」



口が止まらない。

まるで責めてるような言い方。

なるせくんは悪くないのに。



「・・・だから友達になれない。」



私が最後にそうつぶやくとなるせくんは

私の目の前に立ちドヤ顔で私にこういったのだ。



「じゃあ俺がAの世界を輝かせてあげる。」





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作品ジャンル:恋愛
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おだんご(プロフ) - こまさん» ありがとうございます!!自分のペースで頑張ります(*¨*) (2022年1月5日 18時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)
こま(プロフ) - めっっちゃくちゃ好きです。更新無理せず頑張ってください😌 (2022年1月5日 16時) (レス) @page17 id: a651c1321e (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 亜豆さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(*¨*)頑張ります!!! (2022年1月4日 12時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)
亜豆 - 私の日常に起きて欲しいストーリです。読み出すと夢中になり、すぐ読み終わってしまいました。これからも投稿頑張ってください。 (2022年1月4日 9時) (レス) @page13 id: 8e381d11c1 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます、嬉しいです、、(*¨*) (2022年1月4日 0時) (レス) id: d246a24e38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おだんご | 作成日時:2021年12月30日 11時

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