145話:エスコート ページ16
遊佐さんがこの店を出てから
そんなに時間は経っていない
なのにどうして
時間の進みを遅く感じるのだろう
流石に打ち上げなので
先に始めることはせず私達は
遊佐さんと彩香ちゃんを待っていた
カウンターで石田さん神谷さん福山さんが
楽しく喋っているが上手く会話が
頭に入ってこない
大好きな石田さんの声すらも
この心にかかるモヤはなんなのだろうか
最初は距離が近い遊佐さんが苦手だった
…いや、今でも少しだけ
苦手意識はあるが
だけど、ここ最近何かが自分の中で
変わった気がする
好意じゃなくても
あの人に目を向け
あの人をしっかり意識をしている
側にいる時は邪険にするのに
居なかったら居なかったで
今となってはすごく気になっている自分
都合が良いとはこういう事だ
自分に嫌気をさしながら
隣を見ると隣の石田さんが私を見ていた
『どうかしました？』
石田さんは首を振った後口をひらく
「さっきからうわの空だから
どうしたのかなって」
気づかれた事に
私は戸惑ってしまった
『あ、いえ…
お二人大丈夫かなぁって…』
「大丈夫だよ
遊佐くんならしっかりエスコートしてくれてるよ」
エスコート
そうだ
あの人はとても優しく彩香ちゃんに
エスコートをしているはず
笑顔で甘ったるい言葉でもかけているのだろうか
チクリと私の胸を何かが刺すような感覚を感じる
それと同時に
私のスマホの着信音が鳴った
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縦の糸(プロフ) - もなりざさん» もなりざ様:コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'-'*)すみません、めちゃくちゃ悩んでます(;o;) (2020年10月23日 13時) (
レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
もなりざ - いつも楽しく読ませていただいています！私も石田さん落ち読みたいです！！ (2020年10月22日 18時) (レス) id: 1c77010181 (このIDを非表示/違反報告)
縦の糸(プロフ) - もね様:コメントありがとうございます、とても励みになります！石田さんの小説も作りたいです（ ; ; ）すごく迷ってます… (2020年10月22日 9時) (レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
もね - こちらの小説がとても大好きで楽しく読ませて頂いてます！石田さん落ちも読みたいです！！ (2020年10月22日 0時) (レス) id: 87d643dd1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縦の糸 | 作成日時：2020年9月30日 0時
