99話 ページ30
遊佐さんが連れて行ってくれた
パスタ屋さんは
それもまた本当にオシャレだった
白いテーブルクロスに
シンプルなキャンドルが１つ
『これだったら、彼女2、3人出来る…』
「こら、まだそんなこと言う」
遊佐さんは、わざとらしく
頬を膨らませた後に
メニューへと目を移した。
トマトクリームが好きと言ったが
カルボナーラもとても美味しそうだった。
こんなお店来ないから
緊張もするしソワソワもする。
「トマトクリームにするの？」
『いえ、カルボナーラも
捨てがたくて…』
「じゃあ、決まったね」
遊佐さんはウェイターさんを呼び
カルボナーラとトマトクリームを頼んだ
『え！良いですよ！そんな気遣い！！』
「良いの良いの
飲み物は？」
『…水で』
「そう、デザートは？」
『これ以上太らせないで下さい…』
「ふふ、そんな事ないのに
じゃあ、お水２つと
デザートは無しでお願いします」
遊佐さんは少しだけ強引だ。
だけど、それすらも優しさなのだろうか
運ばれてきたパスタはとても美味しかった
取り皿も頂いて
パスタを半分こしながら
食べたのだがどちらとも美味しい
美味しい美味しいと
言いながら食べている私を眺める遊佐さん
手が止まってますよと言っても
笑いながら私を見ているのをやめてくれない
『食べ辛いです』
「そうなの？」
食べることをやめると
やっと遊佐さんも食べ始める
「うん、美味しいね」
パスタを少しだけ含みながら
満足そうに微笑んでいた。
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縦の糸(プロフ) - 桜ソーダ様:読んで頂きありがとうございます！キスマークの所を読んでニヤニヤしてしまいました笑更新する楽しみが１つ増えました！ありがとうございます！！また、読んで頂くと嬉しいです、よろしくお願いします！ (2020年8月18日 10時) (
レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
桜ソーダ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく読ませて頂いてます！間接キスなどの場面が多いので、いつか主人公ちゃんにキスマークを…と思っています。これからの展開を楽しみにしています！応援しています！ (2020年8月17日 15時) (レス) id: c58ee93382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縦の糸 | 作成日時：2020年8月6日 2時
