68話:僕の ページ29
私の家に上がるなり
神谷さんと福山さんは
悪びれもなくシャワーを順番に借りた。
遊佐さんと、悪いからと最後まで抵抗していたが
私がそれを押し切りシャワーを浴びる事になった。
『これ、着替えです』
「…なんで、男物があるの？」
低いトーンで喋る遊佐さん
やはり、突っ込まれたか
『あの人達が、勝手に置いてくんです』
「ふーん」
遊佐さんは不機嫌そうな顔をしてから
口をひらく
「僕も、持ってくる」
『はい？』
「僕も、部屋着持ってくるから置いておいて」
笑顔の遊佐さんのその言葉が
冗談か、本気なのかわからず
やめて下さいと言い脱衣所を出た。
リビングへ戻ると
神谷さんと、福山さんが
先につまみとお酒に手をつけていた。
『せめて、遊佐さんが来てからにしません？』
私は、ため息をつきながら座ると
「違うよ！潤があけろって言ったんだよ！」
「いや！神谷さんも良いねって
言ったじゃないですか！！」
ケラケラ笑いながら互いに
なすり付け合いをしている。
その姿を、見ているとどうでも良くなってきた。
「まぁまぁ、飲んで飲んで」
先に用意していた
グラスにビールを注いでくる神谷さん
「に、しても遊佐さんと仲良かったっけ？」
神谷さんの言葉にビールをこぼしかける
『は！？た、ただ送ってもらっただけです！』
「お前、動揺しすぎ」
グラスに口をつけながら
福山さんは、私を見つめる。
「なぁんだ、なんでもないのか
潤が遊佐さんにAちゃんが取られるって
騒いでたからビックリしちゃったよ」
その言葉に、私と同様
福山さんがビールをこぼしかける
「そ、そんなこと…っっ」
「残念でした、その子はもう僕のだよ」
気配がしなかったのに
いきなりタオルで髪を乾かしながら
遊佐さんは、3人の輪に入ってきた。
貸した部屋着は丈が短かったのか
くるぶしと手首が少しだけ見えている。
3人とも固まっていると
なんてねと言いながらお酒を飲もうとしていた。
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縦の糸(プロフ) - 白雪様:ありがとうございます！もー！！本当にとってもとっても嬉しいです！！！遊佐さん、石田さんかっこいいですよね私も大好きです！コメントありがとうございました！頑張っていきます！ (2020年8月2日 0時) (
レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 好きです！！何が好きかと言われると全部ってなっちゃうんですけど全て好きです！！文章もとても好みな書き方(？)です！私も遊佐さんや石田さんの声本当に大好きなので、これからも無理のないように更新頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (レス) id: 8741436f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縦の糸 | 作成日時：2020年7月30日 1時
