60話:彼女目線 ページ21
「眠いのー？」
『え？全然眠くないですよ？』
遊佐さんの言葉に
私は、頭に？マークが浮かぶ。
「えー、だってさっき眠いって
言ってたじゃん」
ああ、石田さんに話を合わせる為に
言った言葉か…
眠い事を、否定しようとしたら
それを遊佐さんの言葉がさえぎる。
「石田さんの肩、借りようとしたでしょ？」
その言葉きいてドキリとした。
『借りようなんて！
そ、それに…あれは石田さんの冗談で』
「冗談じゃなかったら？」
遊佐さんは、時より怖い所を見せる。
私の勘違いかもしれないが
その…男性関連の時。
『冗談じゃないってことは
ありえません』
質問の、答えになってない。
遊佐さんは、少し低い声のトーンで
ふーんと言った。
なんだこの人…
どう答えれば良いのかと
チラッと隣を見ると
片手ハンドルをしながら
もう片方の腕は、肘掛けに置いて
夜景を、背景に
まっすぐ前を見ている遊佐さん。
これが、彩香ちゃんが嬉しがっていた
彼女目線という物なのか…？
自然と目が離せないでいると
「そんな顔しても駄目だよ」
遊佐さんが、笑ってこちらを見ている。
『は…？
あ！前！前！！』
目があって、アタフタしている私に
遊佐さんが信号を指差しながら
「今、信号赤だから」と意地悪な顔をする。
遊佐さん、今絶対面白がってる
これ以上見られたくなくて
外を見るように顔をそらしても
遊佐さんは、
ずっと「こっち向いてよ」と笑っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
縦の糸(プロフ) - 白雪様:ありがとうございます！もー！！本当にとってもとっても嬉しいです！！！遊佐さん、石田さんかっこいいですよね私も大好きです！コメントありがとうございました！頑張っていきます！ (2020年8月2日 0時) (
レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 好きです！！何が好きかと言われると全部ってなっちゃうんですけど全て好きです！！文章もとても好みな書き方(？)です！私も遊佐さんや石田さんの声本当に大好きなので、これからも無理のないように更新頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (レス) id: 8741436f3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：縦の糸 | 作成日時：2020年7月30日 1時
