55話:無理をして ページ16
収録が、終わり
バラバラと帰って行く。
楽しかったなぁ…と
ぼーっとして収録室の椅子に座っていると
「お疲れ様です」と次々挨拶をされる。
『お疲れ様です』
挨拶をされ、それを返す度に
ぼーっとしていた頭が冴えていく。
「今日は、一緒に収録できて
とても嬉しかったです」
ん？なんか喋ってる
挨拶だけでは終わらない言葉に
頭が冴え切った。
収録前に、隣に座ろうとしていた
新人の男の子だ。
『はは、嬉しいです』
多分、今笑っているけどそれは苦笑いだ。
人見知りを発揮していると
なんで敬語なんですかと
突っ込まれる。
一応相手は後輩なわけだから
敬語は、おかしい
だけど、一線置きたい
そんな時に敬語が出てしまう。
そんなおかしな癖を指摘されて
更にどう対処して良いかわからなくなった。
「Aちゃん、もう出るよ」
石田さんが、決して強くない力で
座っていた私の腕をひく。
石田さんは、お疲れ様と
一言残して私を連れってってくれた。
私も、お疲れ様ですと
ペコペコしながら男の子を残した。
『…石田さん』
「なに？」
こっちを向いてくれない石田さん
『無理してます？』
私が、きくと
石田さんはへにゃっと笑って
「…はは、バレた？」
困っていた私を助けてくれたみたい
「遊佐くんみたいに圧をかけた方が良かったかな？」
『それはやめて下さい』
助けてもらった事に感謝をしながら
石田さんの冗談に笑ってしまった
そういえば、遊佐さん何処に
行ったんだ？
「ほら、彼がああだから
僕が君を助けてあげたの」
石田さんに、連れて行かれた先に
彩香ちゃんに捕まっている
遊佐さんが居た。
石田さんと、一緒に来た
私を見ている遊佐さんはどこか怖い気がした。
『お疲れ様です』
恐る恐る声をかえると
いつもみたいな笑顔で遊佐さんは
お疲れ様と返してくれた。
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縦の糸(プロフ) - 白雪様:ありがとうございます！もー！！本当にとってもとっても嬉しいです！！！遊佐さん、石田さんかっこいいですよね私も大好きです！コメントありがとうございました！頑張っていきます！ (2020年8月2日 0時) (
レス) id: 1b6e254182 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 好きです！！何が好きかと言われると全部ってなっちゃうんですけど全て好きです！！文章もとても好みな書き方(？)です！私も遊佐さんや石田さんの声本当に大好きなので、これからも無理のないように更新頑張ってください！ (2020年8月1日 3時) (レス) id: 8741436f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縦の糸 | 作成日時：2020年7月30日 1時
