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この村に住んでから随分と経ち、村の生活にも慣れてきた。だが、そんな日常に異変が訪れる。私たちは隣の村まで買い物をしようと2人で出かけた。そこまで多い量ではないので、財布だけを持っていた。すると、家を出た時は良い天気だったのに、突然雨が降り出した。雨は瞬く間に強くなり、私達はずぶ濡れになった。

「うわー、降り出した。あ、あの橋の下に行こう!」

「ああ。雨宿りができるところがあって助かったな。」

范無咎の足は結局完治することはなく、走ることはできないままだった。彼は足を引きずりながら雨の中を歩く。私は彼を支えながら橋の下まで連れて行った。

「参ったな……」

「隣の村にも行けないし、家までも遠いね……」

こんな大雨の中歩いて行くのはかなり無茶だし、最悪肺炎になりかねない。2人とも幸い上着を着ていたので寒さはしのげるが、このままでは身動きが取れない。

「仕方ない。家まで戻ろう。」

「こんな中歩いてたら家に帰るまでに風邪ひいちゃうよ!……よし、じゃあ私が傘を取ってくるよ。」

「いや、何で?それなら2人で帰った方が……」

私は首を横に降る。

「家まで傘なしで歩いて帰るより、私が走って2人分の傘を取ってきてから帰る方が濡れる量が少ないよ。大丈夫、私、足だけは速いからさ。」

范無咎は渋々頷いた。

「分かった。そこまで言うなら。」

「さすが無咎!じゃあ少しだけそこで待っててね!」

私は勢いよく橋の下から飛び出る。急がないと!まあ、もしかしたら家まで戻って帰る頃には雨も止んでしまっているかもしれないが。私はいつもの道を通ろうとしたが、近くの川が氾濫していて回り道をせざるを得なかった。いつもの2倍ほど時間がかかってしまう。

「……こんなことなら2人で帰ればよかった。」

後悔しても遅いので、私はできる限り早く傘を取りに帰った。家の近くに村人たちがいる。

「必安さん!無事だったんだな!無咎さんは?」

「はい?」

「昨日、隣の村まで行くと言っていただろ?あそこにつながる道が今冠水しててな……橋の下あたりまで水が来ていて……」

「えっ?」

は?今何と行った?橋の下が冠水?私は家の中に入り傘を探す。私の白い傘はもう壊れてしまっていた。仕方がないので黒い傘一本だけ手に取り、先ほどの場所に戻ろうとした。

「おい、隣の村に行くつもりか?危ないぞ!戻ってこい、必安さん!」

村人の叫び声が後ろから聞こえたが、振り返っている暇はない。頼む、どうか無事でいてくれ。

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manapanda3(プロフ) - オリジナルフラグを外しました。指摘してくださった方ありがとうございます。返信の文章があまりにもひどかったので書き換えました。今後このようなことがないように意識していきたいと思います。 (2018年11月17日 16時) (レス) id: 1abb178aa1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為なので。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年11月8日 23時) (レス) id: 860a58c456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:manapanda3 | 作成日時:2018年11月8日 6時

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