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男性達と話をしていると、あたりにわらわらと人が寄ってきた。その中にいた少年が私の方に駆け寄ってきた。

「スッゲー!本物の謝必安だぁ!」

彼はずずいっと私にさらに接近してくる。

「俺、あなた達みたいになりたくって戦いの練習をしているんだ!」

「良いことです。男性は強くあるべきですからね。私は幼い頃に細くて力がなくて女みたいだ、と怒られてましたよ。」

私が言うと、周りの人々が意外そうな顔をするのが面白い。今だって別に際立って筋肉が付いていたり、力が強かったりするわけではないのだが……ふと向こうを見ると、范無咎が荷車を引いて歩いていた。

「おーい、范無咎ー!」

彼はその声を聞き、ギョッとした顔になる。どうせ人目を避けようとしてたんだろう。そっと目線をそらし逃げの態勢に入った范無咎を民衆達はあっという間に取り囲んだ。

「范無咎ってあの……!すごい、この村に二大将軍がいる!」

彼はドギマギしながらどんどん壁際に追いやられていく。

「やあ、范無咎。」

「お前……わざとだろ。」

「何のことー?」

私が人垣からひょこりと顔を出すと、彼は鬼の形相でこちらを睨む。すると、先ほどの少年が再び近寄った。

「范無咎さん!」

「……何だ。」

彼がぶっきらぼうに返事をすると少年はにっこりと笑った。

「俺、今剣の稽古してるんです。貴方が一番の憧れで、会えてとても嬉しいです。」

范無咎はきょとんとした顔で少年を見ていたが、だんだん顔が赤くなった。彼は少年の頭にポン、と手を置いて目をそらしながら言った。

「……ありがとう。」

「照れてやんの。」

「やかましい!」

少しからかうと、范無咎は私の頰をぎりぎりと引っ張る。控えめに言って、めちゃくちゃ痛ぇ。私は范無咎の手の甲をつねりながら苦情を言った。

「痛いよ、范無咎。」

そう言うと、彼はやっと私の頰を解放した。顔の形が変わってしまったかもしれない。私が頰をさすっていると、1人の男性が声を発した。

「なあ、お二方。子供達に武術を教えてくれたりしないか?」

突然の言葉に私たちは驚く。

「え?」

「ウチの息子達があんた達を見て、武術を嗜みたいと。だがうちは小さい村だから武術の道場もなくてな。畑やら何やら息子達に手伝わせて良いから、教えてやってくれないか?」

ふむ、悪くない条件だろう。私たちは農業はからっきしの初心者だが、武術は教えられる。彼らと足りないものを補い合えるのではないか、私と范無咎は顔を見合わせた。

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manapanda3(プロフ) - オリジナルフラグを外しました。指摘してくださった方ありがとうございます。返信の文章があまりにもひどかったので書き換えました。今後このようなことがないように意識していきたいと思います。 (2018年11月17日 16時) (レス) id: 1abb178aa1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい違反行為なので。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年11月8日 23時) (レス) id: 860a58c456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:manapanda3 | 作成日時:2018年11月8日 6時

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