Seasons 4

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陣 side



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PM 2:13








夏の暑さが残る9月上旬。






事務所に集められたメンバー達。







ワイワイと話していると、会議室へ入ってきたスタッフさんとA。







俺達も仕事のスイッチを入れ、真剣な雰囲気で会議が始まった。







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スタッフ 「次のアルバムの、新曲についてなんだけど。」








会議の主な内容は、次のアルバムについて。









スタッフ 「この前聞いてもらった『Move the World』と『So Good』、そしてあともう1曲。

それを今日、聴いてもらいたい。


____A。」

陣 「…え？」








スタッフさんがAの名前を呼んだ。







訳の分からないメンバーを置いて、

Aは話し始めた。








「…結成から5年が立ちました。オーディションから始まって、武者修行や合宿を乗り越えてデビューして。

ホールツアー、そしてアリーナツアーを走り切って、私1人では決して見れない景色を 見ることが出来ました。」








メンバーはその真っ直ぐな瞳を 見つめながら

彼女の話を 聞いていた。








「…ここまで来れたのは、ここにいるメンバーのおかげ。

そして、支えてくれたファンの皆さんのおかげだと思っています。」









「…そんな皆に、ファンの皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい。そしてRAMPAGEとして、これからも夢を追い続けたい。


だから、みんなに聴いて欲しい曲があります。」








そう言ってAから手渡された紙には

綺麗な字で書かれた歌詞。







タイトルには『Seasons』






その下には "Words&Music 安西A"

と、綴られていた。









そしてパソコンから聴こえてきたのは

ピアノの音色と

透き通るような、でも力強い彼女の歌声。









メンバー全員が歌詞カードを見つめながら

その曲を 聴いていた。






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