25 ページ25
.
壱馬に腕を引かれながら マンションに入り
彼の家へ入って 靴を脱いだ。
その時、背中に感じた硬い壁と
荒々しく塞がれた唇。
「ん、かず、まっ…」
苦しくなって 口を開けば
容赦なく入り込んでくる舌。
「ま、って、」
そのままの状態で
器用にベッドルームの扉を開けた壱馬。
ベッドのスプリングが軋む。
体勢を変えて 真上から降ってくる熱いキスに
頭が真っ白になりそうになった。
ようやく離れた 唇。
壱馬 「っ、ごめん。」
そう言って 壱馬は少し顔を歪ませた。
壱馬 「健太さんと、何話してたん…？」
「…かず、ま？」
壱馬 「っ、ごめん、俺…
Aのことになると 余裕ない。」
頭を掻きながら 彼はふっと息をついた。
「…壱馬のこと、話してただけだよ。
健太くんも、"おめでとう" って。」
壱馬 「…ほんま？」
「うん。
…健太くんとは、もう普通の
"そっか" と安心したような顔をした壱馬。
壱馬 「メンバーに嫉妬するとか、ダサいな、俺…」
苦笑いしながら 俯いた壱馬。
「…そんなことない。」
壱馬 「…え？」
「…私も、同じだよ。
壱馬は芸能人だから、綺麗なモデルさんや女優さんといっぱい会ってるんだろうな、とか
勝手に想像して、不安になる…。」
…思わず言ってしまった。
壱馬の仕事を 理解してたはずなのに。
そんなことで、不安になるなんて
バカだなって 思われてるに違いない。
気づいた頃には、もう遅い。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 638人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく。(プロフ) - ルナさん» ルナさんお返事が遅くなり申し訳ありません。完結しましたがいかがでしたか？(^ ^)また自作でもお会い出来ることを期待しております！ (2020年7月5日 23時) (
レス) id: ec07b55409 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - いつも楽しみにしています！！！更新待ってます ！！ (2020年6月27日 0時) (レス) id: a0b7532530 (このIDを非表示/違反報告)
みるく。(プロフ) - かなさん» 今気が付き訂正しました。違反したつもりはなかったのですが、不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。以後このようなことが無いように気をつけます。 (2020年6月26日 14時) (レス) id: ec07b55409 (このIDを非表示/違反報告)
みるく。(プロフ) - 通りすがりの人さん» 今気が付きました。ご指摘ありがとうございます(> <) (2020年6月26日 14時) (レス) id: ec07b55409 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの人 - オリタグ外し忘れてますよ (2020年6月26日 3時) (レス) id: 497d72072e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく。 | 作成日時：2020年6月26日 1時
