【twst】転生モブではない腐男子がモテるとか、そうはならないでしょ。【男主】

ちな同じ部活の人って金髪おかっぱですか？ ページ44

「無意識？なにが？」


リドル「無意識なんだね。昼にも僕が質問した時に、ジャケットを内側に引っ張っていたから…」


トレイ「そういえば、今日はシャツの1番上までボタンを留めてるんだな」


「会ったの今日が初めてっすよね…」


トレイ「会ったのはな。同じ部活のやつがお前に興味津々でな。お前の変化を日々熱弁されるんだ」


「えぇ…こわーい…」


リドル「話が脱線してしまってるよ。僕が気になるのはAのことだ」


「えぇ！？俺のことが気になるだってぇ！？ごめんて。そんな顔しないでください」


リドル「はぁ。てっきりフロイドに打たれでもしたのかと思ったけれど、相当元気がおありのようだね」


「打つ？フロイドくんが？あー、まぁあるかもだけど、なんつーか…齧られた？」


トレイ「は？」


「え、こわい、なに」


トレイ「フロイドってやつ、まさか犬じゃないよな」


「人魚ですけど」


トレイ「人魚って人間を齧るのか」


「齧らないと思いますけど」


リドル「ふふっ、君たちの会話は面白いね」


「リドルくんの笑顔は可愛いね」


リドル「と、突然なんだい！？」


トレイ「そんなAは全部が可愛いな」


「対抗しないでください」


トレイ「はは、すまんすまん。でも大丈夫なのか？また俺が治してやるぞ」


「んー、いやいいっす。フロイドくんも反省してるみたいなんで、またなんかあったら見せつけられるように傷跡にでもしておこうかなって」


そう悪い顔でニヤリと笑うA。


リドル「君も中々の性格のようだね」


「えー、そんな事ないですよー」


リドル「褒めていないよ」


トレイ「お前らも十分面白いじゃないか。あ、そうだA。その傷写真撮っていいか？同じ部活のやつに見せてやりたいんだが」


「えー、どーしよっかなー」


とチラッと空になったババロアの皿を見るA。


トレイ「モンブランのカップケーキ」


「乗った」


そう言うと、ジャケットとベストを脱ぎシャツのボタンを外そうとする。


リドル「君、羞恥心というものをお持ちかい？」


「こちとらモンブランがかかってるんすよ！それに男子校だし今更じゃん？」


リドル「へぇ〜。警戒心を持たないと危ない目に合うよ」


「…何も言えねえ」


そう言いながらもシャツのボタンを胸元あたりまで外し、歯型の着いた鎖骨を見せる。


そしてそれを事務的に写真に収めるトレイ。


リドル「A、そこのトレイってやつは結構危ないよ」


トレイ「あんなにAが、Aがって言ってたヤツが何を言ってんだ？」


「恥ずいから、やめろ…」

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