やっぱヴィランなんよ ページ15
大きい荷物を沢山抱え、走れなくなってしまったので出来るだけ早く歩く。
シャカシャカ、カチャカチャ、と音を鳴らしながら歩くその様は、誕生日プレゼントを貰った子供のようであった。
鏡に入ると、寮長の姿があった。
寮長「君、スターライトくんだよね？」
「はい。お世話になってます、寮長」
寮長「覚えててくれたんだ」
「もちろん。いかがなさいました？」
寮長「あいや、沢山荷物があるようだから、お手伝いでも」
「ふふっ、ありがとうございます。お優しい方ですね。でも大丈夫ですよ」
あなたの身が怖いので！！！！
寮長「遠慮しなくていいんだよ？俺、君と話してみたかったんだよね」
俺は話したくないがな！！まぁ、これ断るなって事ですよねきっと…面倒事はやだし…
「それじゃあ、お願いします」
そうニコッと笑ってみせるA。
寮長「あ、あぁ」
その可愛らしい笑顔に、寮長は呪いにかかったようだ。
「お話とはなんです？」
寮長「え？あ、あぁ。どう？ここの生活も慣れた？」
「えぇ。みんな優しくて」
全く、寮長なんて見ずに真っ直ぐ前を見て話すA。
そんな様子に気がつくことも無く、楽しげに話す寮長。
Aの素性を知っている1年生達は、静かに寮長へご愁傷さまです、と唱えた。
質問にただ上っ面の答えを出す、そんな会話だなんて言えないような会話をしながら部屋に着いた。
寮長のお陰でノックをする手がある。
それだけに感謝しながら、コンコンッとドアを鳴らした。
アズール「どうぞ」
「開けるね」
アズール「荷物が多いでしょう。こちらから開けますよ」
部屋の3人は、猫を被るAに誰かいるのだと勘づく。
ガチャっとドアが開くと、そこには双子の姿。
寮長はその高身長に圧倒され、何も喋れなかった。
ジェイド「おや、これはこれは寮長さん。荷物をお持ちになってくださったのですね」
フロイド「ありがとうございまぁ〜す」
寮長「あ、うん、お邪魔しても？」
ジェイド「いえいえ。そこまでして頂かなくても」
フロイド「俺らが持ちまぁ〜す」
そう言って、荷物を奪い取る双子。
フロイド「じゃーねー、寮長さんっ」
そう言って、バタンっと閉まる扉を無言で見つめる寮長。
そんなことも梅雨知らず、部屋の中では4人でゲスな笑いを漏らしていた。
「ふひっ、ふへへ！見たァ？あの寮長のビビり具合！ふはははは！あれ！あははは！！」
フロイド「ぎゃははは！まじウケる！！」
ジェイド「えぇ。大変面白かったです。それで？その服は一体？」
「ぁっ…」
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ムム - すきぴっ！！面白すぎましたけど！！？？なんでぇぇこんなにおもろいのぉ？ (2021年4月18日 12時) (
レス) id: ec0741b59c (このIDを非表示/違反報告)
桜餠 - しゅき...((殴 ｸﾞﾌｫ ってぐらい好きです← 更新頑張ってください！ (2020年10月4日 12時) (レス) id: facf867a60 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - TO☆TO☆I わ、わぁあ...？？！！！？好、好こぉ...更新無理せず頑張ってください！！ (2020年9月28日 17時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - so☆re☆na マジ尊い神様有り難う！！！！ (2020年9月21日 17時) (レス) id: 9f79b2df28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：manamusume0329 | 作成日時：2020年9月14日 23時
