76．通り雨 ページ26
水瀬side
荒北さんに
「荒北さん！そろそろ死ぬぅ！！」
荒「おぉーわりぃ」
「思ってねーだろ」
さっきまで晴れていた空は雲に覆われて薄暗くなっていた
荒「アァー…んだ、元気だせヨ」
「あぁん？」
いけないいけない上品にお淑やかに
「オホン、
荒「キッショ」
おい
美しいだろ←
荒「お前顔に出てんだヨ、今にも死にそうな顔してた」
「死にそうだなんてそんな」
荒「…どうせまた真波だろ」
「そうですね、
荒「皮肉だな」
この人は本当によく見てる
あのときだって気をきかして早退させてくれた
「…貴方には関係ないじゃないですか」
荒「あぁ？」
言ってしまってから後悔する
でもそれとは裏腹に口から溢れるのは醜い言葉で
「私がどうしたって私の勝手でしょ！どうしてそんなに私を気にするんですか！？」
荒「ンなの…放って置けないからだヨ！！」
荒北さんの顔はとても必死だった
どうしてそんな顔をするの？
ザー
「…雨降ってきちゃいましたね」
私たちの険悪な雰囲気を助長させるように雨は降り始めた
荒「…じゃ………ヨ」
「ん？なんて？」
雨にかき消されて聞こえず、聞き返す
荒「俺じゃだめなのかヨ」
「へ？」
その瞬間周りの音は一切聞こえなくなり私たち2人だけの空気が流れた
でも、心は決まってしまってる
「私、真波くんのことが好きなんです。昔からどうしようもなく。でも、真波くんは私ではなく姫川さんを選んだ。私は真波くんにとってはそれまでの人間だったということです。………だから、真波くんへのこの気持ちは忘れます」
荒「は？」
「でも、荒北さんとお付き合いすることはできません」
荒「……」
辺りに沈黙が流れる
「…忘れようにも忘れられそうにないんです」
私の頬をながれるものを紛らわすために少し笑みをこぼす
そんな中途半端な気持ちでお付き合いすることは私にはできない
「じゃあ」
荒「おい！ちょっ！」
ごめんね荒北さん
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つばさ - めっちゃ面白かったです。更新待ってます。 (2023年1月4日 23時) (
レス) @page18 id: 6a1bf8c6ff (このIDを非表示/違反報告)
( ?? ?ω???)(プロフ) - めっちゃ続き気になります！すごく面白いので更新待ってます！！ (2022年10月26日 15時) (レス) @page18 id: aacf52a0b3 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ - はじめまして！この作品のファンです(^^)あっという間に読んでしまいました、とても面白くテンポもよくて、、楽しみにしてます！！頑張ってください。 (2022年7月20日 9時) (レス) @page18 id: 8243edff92 (このIDを非表示/違反報告)
藍@○○同盟盟主(プロフ) - 更新してくださいー！面白いですよ〜！ (2022年1月12日 7時) (レス) id: 39c49f6a72 (このIDを非表示/違反報告)
マル - 更新ありがとうございます！五期、楽しみですね！ (2021年12月15日 22時) (レス) @page17 id: 80ebb61b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめぼし | 作成日時：2021年5月12日 0時
