90話[朱里ちゃんの反応] ページ30
.
朱"こんなの...
皆信じてる訳!?
あーはっはっは! ばっかじゃないの〜!"
...
えっ...
朱"皆見る目ないな〜!
こんな誰が書いたかも分かんねーやつ信じるなんて"
"いや、でも写真が..."
朱"こんなの、あたしでも簡単に合成出来るっつーの!
しょーもない事に付き合ってないでほら、A行くぞ!"
貴「え、え、え、」
訳が分からないまま
凛とした朱里ちゃんに腕を引かれて教室を出た
.
キーンコーンカーンコーン♪
1限目のチャイムを聞いたのは
サボりの定番、屋上だった
.
朱"..."
貴「...」
授業が始まって静かな屋上
貴「...ごめん」
ありがとう、よりも
ごめん、が先に出た
朱"何で謝んだよ〜"
貴「ずっと...色々黙っててごめん」
朱里ちゃんは話してくれたよね
家族の事とか、廉くんへの想いとか、この学校に来た理由とか
それなのに私は
今の今まで、１つも自分から話した事が無かった
朱"ん〜...ま、ちょっと寂しかったけど
無理やり聞き出すようなもんでもないし
AはAだし"
...
"桐山の過去とか関係ない"
昨日の高橋くんの言葉がよぎる
何で...
何で私の周りには
私自身を色眼鏡無しに見てくれてる人達がいたのに
こんなに大事にしなきゃいけない人達がいたのに
ずっと側にいてくれたのに
...その優しさに答えられなかったんだろうか
.
貴「朱里ちゃん...今から勝手に独り言言うから
聞いててくれる？」
朱里ちゃんがあの日
文化祭の日にここで話してくれたみたいに
独り言なら
全てを言える気がするから
お母さんの事も
施設の事も
あの男の事も
...あっくんの事も
貴「あのね、」
.
その日私は初めて
私自身の事を
大切な友達に包み隠さず話した
貴「...引いた？」
朱"全っ然! だって...
AはAじゃん!"
そして
それでもなお私を受け入れてくれる友の大切さに
改めて気付かされた
.
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そらさん(プロフ) - _琴音_さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2016年10月17日 23時) (
レス) id: 7b72c40c9b (このIDを非表示/違反報告)
_琴音_(プロフ) - 性格悪いうえになんで紙落としていくの。ってちょっとイラッとしました。笑早く解決するのを待ってます！！更新頑張ってください。 (2016年10月6日 12時) (レス) id: 3cbc020b62 (このIDを非表示/違反報告)
そらさん(プロフ) - 7カラーさん» コメントありがとうございます!これからも是非読んでみて下さい(^^) (2016年10月3日 17時) (レス) id: 29b2992981 (このIDを非表示/違反報告)
7カラー(プロフ) - 初めまして！行きたいとこが何処なのか気になります！続き、楽しみに待ってます 頑張りゅーせー！です応援してます*^^* (2016年10月3日 15時) (レス) id: 8eaea1996e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらさん | 作成日時：2016年9月27日 3時
