私が拾われた日〜高校編〜[Ryusei.O]

1話 ページ1

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Aside






貴「うわぁ...やばい吐きそう」





うん、緊張しすぎは体に悪いという事を
桐山A、人生で初めて知りました








今日は高校の入学式









さっきまで隣にいた我が父親はもう既に体育館へと移動したみたいで

一人残された私はクラス発表で盛り上がってる校舎前へと移動した









貴「神谷、かみや、か、か..........って


そっか...








桐山なんやった」









中学では、卒業までそんなに遠くなかったし

皆に色々聞かれるのも面倒だから"神谷"のままで通ってたけど







今日からは"桐山A"として高校に通うんだ


...まだ正直慣れないけど






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貴「...あった!3組」








中学の時仲の良かったかなは、県境の名門高校に合格

卒業式の時に号泣しながら私に抱きついてきたっけ




そして流星くんは、詳しくは知らないけど芸能科がある高校へと進学が決定し

"またきっと会おうね"って約束して別れた








つまり

私が3組だろうが何組だろうが仲の良い人はいない訳で








どうやらこの緊張は、友達が出来るかという不安から来てるらしい








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ガラガラ







うわぁ...









目の前に広がるのは





皆それぞれの制服でお洒落に着飾った

キラキラとした世界








モデルさんのように化粧して髪の毛クルクルしてる女の子もいれば

ワックスでその長い前髪と襟足をきっちり固めてる男の子もいる









あれ......








もしかしてもしかすると

私、場違い？









あっくんがくれた制服を第一ボタンまできっちりと閉め

もちろんスッピン、寝癖を直しただけのストレートヘアの私









もうこの際友達がどうとかどうでもいい








...どうかクラスから浮かずに、何も問題なく過ごしていけますように






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