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7話 ページ7

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照史side




翌朝、ロケの為に俺が起きたのは朝5時

さすがに起こしたら可哀想やし..






照『いってきまーす..』





“仕事やから出ます

キッチンとか勝手に使ってな!“





テーブルにメモを残し、一応声かけといた







.








Aside




照『いってきまーす..』



バタンッ








ドアにガチャリと鍵がかけられたと同時に

私は布団を出た







まだ少し薄暗い外の光が照らすこの部屋は

人一人いないだけで何かすっからかんみたいで




貴「ん?」




テーブルの上のメモに気付く









貴「..可愛い字」



見た目のゴツさに反し何か女の子が書いたみたい









グゥゥ..









キッチン使っていいって書いてるし..いいよね?







.









照史side




照『ただいまー』



今はもう一人暮らしちゃうから気持ち大きめに声出してみたけど

...返ってくる沈黙は一人の時と同じ








リビングへ行くとそこにかなちゃんの姿はなく

微かに聞こえる水の音から“あ、シャワーか“って







晩飯、いつもやったら食べてくるけど今日はそのまま帰ってきた




時刻を見ればもう21時

かなちゃん何か食べたかな?





照『何作ろっかな〜っと』







一人言呟きながら冷蔵庫を開ければ








照『ん?何これ?』








俺こんなん作ったか?

身に覚えのない料理が皿と一緒にラップに包まれてた




出してみれば








...








照『ふっ』









やば









俺今ビックリするくらい嬉しいねんけど









ガチャッ






貴「あっ」






風呂からあがったかなちゃんがリビングへ来た






照『なぁかなちゃん、これありがとう!』








“桐山さんへ

良ければ食べて下さい“








そうメモが貼ってあるお皿を見せながらそう言うと








貴「いえ..」








そう少し恥ずかしそうに下を向くから


近づいて頭を..



ビクッ








照『...』









ポンッ









照『ありがとうな』









まだまだこれから、ってとこか..






頭を撫でようとした俺の手が降ってきた事に体を一瞬強ばらせた


きっと痛い思い出があるからやんな..





“大丈夫“





その気持ちを込めてゆっくりと頭に手を置いた





徐々に力が抜けていったかなちゃんに希望を込めて









照『昨日言い忘れたけど..これから宜しくな!』









大丈夫や









君の居場所はこれからは俺が作ったる







.

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そらさん(プロフ) - はるちさん» コメントありがとうございます!お恥ずかしながら作者は学生ではないのです... (2016年10月13日 23時) (レス) id: 7b72c40c9b (このIDを非表示/違反報告)
はるち - そらさんさん» 作者さんって、何年生何ですか?うちは、中1です(*^^*) (2016年10月13日 21時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
そらさん(プロフ) - はるちさん» ありがとうございます!! (2016年9月15日 23時) (レス) id: 29b2992981 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年9月15日 16時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
そらさん(プロフ) - らいとむさん» かっこいい照史くん、頑張ってこれからも書きますね!笑 (2016年2月18日 22時) (レス) id: 070ab521ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらさん | 作成日時:2016年1月31日 1時

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