私が拾われた日[Akito.K]

23話 ページ23

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Aside






貴「ねぇ淳太くん、ここなんやけど...」



淳［あぁ、この図形の問題か

これはな、まず〜..］







今日うちに来てるのは照史くんの親友兼私の家庭教師こと淳太くん


淳太くんが家に来てくれた時にはいつも勉強を教えてくれる









淳［そういや、さ、A］


貴「ん？」







問題集に向けていた目線を上げれば







淳［照史が何の仕事してるかとか気にならんの？］








そういえば聞いたことなかったかも




どこまで突っ込んだ話をしていいものなのか迷っていた部分もあって

照史くんの事、実はあまり知らない








貴「気になるけど...聞いていいものなのか分からなくて」









正直に伝えれば

淳太くんは意を決したようにこう言った









淳［あんな....







アイドル、やねん

照史も、俺達も］









.....








...









貴「へ〜そうなんだ」






淳［え!?何その反応!?驚いたりとかしやんの!?］


貴「え？驚いた方が良かったの？」







てか淳太くんの方が驚いてるし(笑)








だって皆顔整ってるし何となく逆に納得みたいな？

しかも



貴「テレビ見てこなかったから、あんまりアイドルって何してる人達か分からない..」









テレビといえば3歳の頃に観たアンパンマンが最後の記憶



テレビを観る事が許されなかったから

学校で皆が話してる話題に一人ハテナを浮かべるなんてもう慣れっこだった








淳［じゃあさ、］








さっきまでの驚きはどこへやら

落ち着きをはらった淳太くんが私の目を見つめて








淳［今度俺らの仕事場、来てみるか？］








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