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そっか…やっぱり別の人が…。
無事を知れたのは良かったけど、もう会えないのかと思うと、寂しい。
『…教えてくれて、ありがとう。あなたも早く家に帰らないと風邪ひくよ?』
慧「ない。」
『ん?』
慧「俺、帰る家、ない。」
『は?』
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慧「わーい!お邪魔しまーす!」
…いやいやいや、私も大概お人好し過ぎないか?
会って数分の知らない男の子を家に上げるとか。
パタパタと玄関からリビングに歩いて行く姿を見ながら、ため息をつく。
…まぁ、でも害は無さそうだし、あの状態で放ってもおけないし…。
慧「…っくちゅんっ」
『…ぁあー、もうっ。ちょっと!床濡れちゃうから、お風呂直行!』
ビシッとお風呂場の方を指さしながら言うと、振り返ってキョトンとしてる。
慧「…おふろ?」
『そう!濡れてるし寒いでしょ?さっきくしゃみしてたし、早く暖まらないと本当に風邪ひく。』
軽く背中を押しながら連れていく。
『脱いだ服はそこの籠に入れておいて。タオルはこれ使ってね。後で弟の服持ってくるから。』
そう説明だけして、服を取りに部屋に戻る。
弟が置いていった新しい下着とスウェットを抱えてお風呂場のドアの前に行くと、ガチャっと中の扉が閉まる音を確認してから中に入る。
タオルの横に置いて出ようとした時、
慧「うわぁー!冷たいっ!」
って叫び声と共に扉が開き、背中に何かが激突した。
……は?
慧「おねーさん!全然あったかくない!寒いー!」
ガチガチと震える腕はお腹に回されて、後ろからぎゅーっと抱きつかれている状態に、色々頭が追いつかない。
待って?
今シャワー浴びてたんだよね?
て、ことは………
『ちょ、慧くん!?あんた今裸じゃない!?』
慧「だって、水!水!」
背後からは、ジャーっと流しっぱなしのシャワーの音。
『そりゃ、最初は水だって!少ししたらお湯になるんだから、今はもう暖かいから!』
慧「…そーなの?」
ぱっと離れたと思ったら、
慧「ほんとだ!あったかい!」
『…それは良かった。』
こっちは雨で冷えた体に、更にあなたのせいで服が濡れて寒いよ…。
『…寒っ』
つい呟いてしまったのを後悔する。
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Ban (まなみ)(プロフ) - 伊野尾様Love.@七星さん» こんばんは!コメントありがとうございます!すみません、ずーっと不在にしており、1年越しの返信となってしまいました(泣)ごめんなさい(ToT)今更も今更ですが、リクエストあれば受付けます!!本当に遅ればせながら、コメントありがとうございました!とても嬉しいです (2021年1月4日 19時) (レス) id: ddedce8117 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - とても面白いです…!数ページで、何百ページの小説読んだ気になります!リクエスト、良いですかね?今は受け付けてない、とのことだったら全然構いませんので…!またお返事?みたいなの見たらコメントさせて頂きますね!更新とても楽しみにしています! (2020年1月13日 10時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ban (まなみ)(プロフ) - サラミさん» 良かったですぅー(笑)ちょっと短めだったけど、ダラダラ書いてもなーと(^^; 遅ればせながら、お誕生日プレゼント、お納め下さいm(_ _)m (2018年10月11日 8時) (レス) id: 700bc80c2d (このIDを非表示/違反報告)
サラミ(プロフ) - うぎゃーーー!ありがとうございます┏○))ペコリ素敵な誕生日プレゼントになりました。これで今日はぐっすり眠れます!!! (2018年10月11日 0時) (レス) id: 5783198ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ban | 作成日時:2018年10月11日 0時