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しばらくして美味しそうな匂いが台所から漂ってくる。
カチャカチャと作業してる音も心地よくて、膝を抱えて目を閉じて、料理が出来上がるのを待った。
ついウトウトしかけていると、ムニッと頬を摘まれる。
涼｢おい、寝んなよ。ご飯出来たから、食おーぜ？｣
ゆっくり目を開けると、美味しそうな料理がテーブルに並んでいた。
『美味しそう…。』
｢いただきます｣と手を合わせてから食べた涼介の料理は、どれもあたたかくて美味しかった。
『ご馳走様でした。』
涼｢お粗末様でした。｣
お茶を一口飲んでグラスをテーブルに置くと、涼介が話を切り出した。
涼｢で？泣きながら帰ってきたって事は、裕翔とは別れたの？｣
『うん…。涼介は裕翔から話聞いてたんでしょ？』
同期の中で裕翔と1番仲が良くて、同時に1番のライバルでもあった涼介は、唯一私達の関係を知っていた。
涼｢まぁ…一方的に話聞いてただけだけど。正直びっくりした。｣
『…そう？』
涼｢裕翔は元々出世に対しては貪欲だったけど、まさかそこまでするとは思わなかった。Aを捨ててまで、さ？Aにベタ惚れのはずなのに。｣
『その程度だった、って事でしょ？』
涼｢…嫌だって言わなかったの？｣
『言えるわけないよ…。相手は専務の娘さんでしょ？美人でしかも出世も確実ってなったら、私なんて…。断って専務の機嫌損ねてまで選ぶ価値ないでしょ。』
涼｢んな事ないだろ。｣
『でも結果、そうなんだから。』
涼｢裕翔がバカなんだよ。好きな女傷つけて泣かせてまで、出世が大事かよ。｣
『…涼介だったら、断ってた？』
涼｢俺だったら…Aにこんな酷い顔させるくらいなら、自分の出世なんてどうでもいい。｣
テーブルの上を見たまま、怒ったような顔して言うから、少しだけドキッとしてしまった。
それと同時に、本当は欲しかった言葉をくれた事に、抑えていた色んな感情が溢れ出す様に、涙が零れる。
『…最悪。あんまり優しくしないで。』
涼｢いいだろ、こんな時くらい。気にしないで思いっきり泣け。俺がいるから。｣
そう言って頭を引き寄せられ、収まった涼介の腕の中は心地よくて、裕翔へ直接言えなかった言葉を吐き出しながら、声を上げて泣いた。
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Ban (まなみ)(プロフ) - 伊野尾様Love.@七星さん» こんばんは！コメントありがとうございます！すみません、ずーっと不在にしており、1年越しの返信となってしまいました(泣)ごめんなさい(ToT)今更も今更ですが、リクエストあれば受付けます！！本当に遅ればせながら、コメントありがとうございました！とても嬉しいです (2021年1月4日 19時) (
レス) id: ddedce8117 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - とても面白いです…！数ページで、何百ページの小説読んだ気になります！リクエスト、良いですかね？今は受け付けてない、とのことだったら全然構いませんので…！またお返事？みたいなの見たらコメントさせて頂きますね！更新とても楽しみにしています！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ban (まなみ)(プロフ) - サラミさん» 良かったですぅー(笑)ちょっと短めだったけど、ダラダラ書いてもなーと(^^; 遅ればせながら、お誕生日プレゼント、お納め下さいm(_ _)m (2018年10月11日 8時) (レス) id: 700bc80c2d (このIDを非表示/違反報告)
サラミ(プロフ) - うぎゃーーー！ありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ素敵な誕生日プレゼントになりました。これで今日はぐっすり眠れます！！！ (2018年10月11日 0時) (レス) id: 5783198ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ban
| 作成日時：2018年10月11日 0時
