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それから、裕翔からはその話を聞くことはなかったけど、会社にいれば嫌でも噂話は聞こえてきて…。
｢来週、中島お見合いすんだってさ。｣
｢え、誰と？｣
｢専務の娘。｣
｢ひぇー。でも、出世は約束されるようなもんか。でも専務の娘って…｣
｢いや、美人らしいよ？｣
美人…なんだ。
美人な上に、出世が付いてくるとか…私なんか勝ち目ないじゃない。
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裕翔がお見合いした次の日、呼び出されて来た裕翔の家。
何となく予想はついてる。
それに、裕翔の顔見れば分かるよ…。
『話って？』
裕｢うん…。昨日、お見合いしてきたんだけどさ…。｣
『うん。美人さんだった？』
裕｢あー、うん、まぁ。…でさ、話してみて色々共通点もあるし、割と気が合うって言うか…だから…。｣
『結婚、するの？』
裕｢それはまだ先だけど…婚約、することになった。｣
『…そっか。』
裕｢本当、ごめん。｣
『裕翔の人生だもん。裕翔が決めた事を責めたりはしない。…ただ、悲しいだけ。』
裕｢ごめん！でも、Aを好きな気持ちも嘘じゃないから。｣
『そんな事言われても…もう私にはどうする事も出来ないし。私の事は忘れて、ちゃんと彼女と向き合ってよ。』
裕｢…わかった。｣
『部屋に私のものあったら全部捨てていいから。彼女が来る前に片付けておいた方がいいよ。』
裕｢…うん。｣
『…今までありがとう。さよなら。』
最後の意地で堪えていた涙が、部屋のドアを閉めたと同時に溢れ出す。
家までの帰り道、すれ違う人の視線も気にせずに、泣きながら歩いた。
やっと辿り着いたマンションのエントランスを抜けて部屋に向かうと、ドアの前に座り込む人影。
涼｢よ。｣
『…なんでいるの？』
涼｢お前がそーなってると思って。想像以上にブサイクだったけど。｣
『うるさい。』
涼｢それよかさ、さすがに寒ーから早く家入れてよ。涼介くんが美味いご飯でも作ってやるからさ？｣
ガサッと手に持った買い物袋を持ち上げる。
『…しょうがないな。その代わり美味しくなかったら、すぐ追い出すから。』
涼｢はいはい。｣
部屋に入ると、早速｢台所借りるね？｣って料理を始めた涼介を横目に、ドサッとソファに沈み込む。
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Ban (まなみ)(プロフ) - 伊野尾様Love.@七星さん» こんばんは！コメントありがとうございます！すみません、ずーっと不在にしており、1年越しの返信となってしまいました(泣)ごめんなさい(ToT)今更も今更ですが、リクエストあれば受付けます！！本当に遅ればせながら、コメントありがとうございました！とても嬉しいです (2021年1月4日 19時) (
レス) id: ddedce8117 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - とても面白いです…！数ページで、何百ページの小説読んだ気になります！リクエスト、良いですかね？今は受け付けてない、とのことだったら全然構いませんので…！またお返事？みたいなの見たらコメントさせて頂きますね！更新とても楽しみにしています！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ban (まなみ)(プロフ) - サラミさん» 良かったですぅー(笑)ちょっと短めだったけど、ダラダラ書いてもなーと(^^; 遅ればせながら、お誕生日プレゼント、お納め下さいm(_ _)m (2018年10月11日 8時) (レス) id: 700bc80c2d (このIDを非表示/違反報告)
サラミ(プロフ) - うぎゃーーー！ありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ素敵な誕生日プレゼントになりました。これで今日はぐっすり眠れます！！！ (2018年10月11日 0時) (レス) id: 5783198ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ban
| 作成日時：2018年10月11日 0時
