小児科は大変！

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涼太side


「トイレ行ってくるね」


亜「いってらっしゃい」


いつも行っているトイレに着いたらめちゃくちゃ混んでた


だからいつもと違うトイレに行った


そこはスタッフステーションの前を通る


ちょっと話しかけようかな


と思ってたら先生たちが話してた


広「あー早くドナー見つからないかな」


岩「そうですよね」


岩「特に涼太」


広「ほんとだよ、最近発作が多くて」


岩「もう心臓が持つかどうか」


広「そろそろ限界かもな」


岩「進行を遅らせることしかできないですもんね」


えっじゃあもう治療しても意味ないの


絶対治すって約束したのに


ひどい


僕は見つかりたくなくて急いで部屋に戻った


龍「あれ、涼太帰ってくるの遅かったね」


「遠くのトイレ行ってたから」


龍「そうなんだ」


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広「みんなもうすぐ消灯の時間だから寝てください」


玲「ほーい」


広「あっ涼太は明日検査だからね」


「…うん」


どうせ、意味ないくせに


広「じゃあねおやすみ」


・
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・

僕はみんなが寝てから脱走した


先生が見回りにこない裏の階段を使って


病院を抜け出してから夢中で走った


どれくらい走ったか分からなくなるまで


走ってる途中に


「っ…苦し」


苦しくなってきた


「ﾊｧﾊｧﾊｧｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ﾊｧﾊｧﾊｧ」


ヤバイ、息ができない


僕は意識を手放した

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