doubt-132 ページ32
あなたside
あれから三日後、龍友は目を覚ました
医者も信じられないと驚いてた
ほんとにバケモン…
白濱と一緒に病室のドアを開ける
まだ痛々しい。
酸素マスクを付けながらだけど、少しなら話せるようだった
亜「龍友くん…」
龍「…おう…」
「ほんとに人間かよ…」
龍「ははっ…間違いなく…人間や…」
いつものように白濱は椅子に、私は壁にもたれかかる
ずっと言わなきゃいけないと思ってた。
あの日、廃棄された駅の喧嘩の時
あの人から直接聞いた話
「龍友…今言うべきかどうか分からないけど、
白濱もいるから言うね」
亜「…なに？」
「…上原先生を殺したのは、あの人じゃない」
亜「えっ…！？」
龍「…」
「龍友が倒れて、みんながいなくなった後に聞いたの」
亜「臣さんと話したの！？」
「…うん」
そう、2人残された時__
「ちょっと」
臣「…お前は…」
「どうして謝ったんですか？」
臣「…敬語使えんのか笑」
「先輩って聞いたんで」
臣「そっか…俺も一応まだ高校生だったな…」
「で、なんで龍友に謝ったんですか。
同情とかですか。」
臣「…ちげぇよ」
「…」
臣「…上原を体罰で訴えたのは…
俺じゃない」
「えっ…」
臣「俺の手下が勝手に俺の名前を使ったらしい」
「そんな…」
臣「ちゃんと落とし前はつけといた。
この街から追い出したよ」
「えっ…どうしてあなたがそこまで」
臣「…俺も上原には恩があったからな…」
「…」
臣「あのガキに伝えとけ」
「…上原は最期までお前を気にかけてたって…」
一通り話し終えた時には、龍友の目に光るものが流れた
龍「なん…や…僕の…復讐は…意味…なかった…んか…」
亜「龍友くん…」
龍「あーあ…なんの…ために…笑」
「意味はあったよ」
こいつのために、何人の人が動いたか。
そのおかげで、龍友の心は確実に変わった。
こんなに人に囲まれてることを、龍友は実感出来たはず。
「意味は…あった」
龍「うぅっ…ありが…とう…ｯ」
亜「…ｯ」
ガラッ
その時、病室のドアが開いた
杏「龍友さん！！」
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まあさの(プロフ) - りなgさん» ありがとうございます！！楽しみにしててくださいっ！！ (2019年8月7日 13時) (
レス) id: 4564d0de60 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - このお話めっちゃ好きです！！玲於と彼女がどーなってくのか楽しみにしてます！ (2019年8月5日 23時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあさの
| 作成日時：2019年7月21日 21時
