【wrwrd】独りぼっちだった彼は【男主】

転生四十九日目 ページ6

A視点

それから僕は入院生活を送っていた。治れば走ったりもできると言われたがないをする気にもなれなかった。テレビでその事故のことがあっていた。そこで初めて知った。
事故で生き残ったのは僕だけだって。爆発やガラスなどで亡くなった方ばかりだったそうだ。
するとあの時来た救護隊の人がテレビに出ていた。

救護隊『私達は事件現場にすぐさま駆けつけ、人命救助のために尽力しましたが、私達の力不足のせいで多くの方を助けられませんでした。
生き残った少年には強く生きて欲しいです。亡くなった方のご冥福をお祈りします。』

と、救護隊の人が涙ながらに語っていた。
世間からすれば、とてもいい人に見えるのかもしれない。でも、僕にはその涙も、言葉も、嘘にしか聞こえなかった。

すぐさま駆けつけ？僕達はずっと待ってたよ。
強く生きて欲しい？貴方たちのせいで一番大事な人を失ったよ。
だだの八つ当たりだってわかってた。でも、そうでもしないと壊れてしまう気がした。

貴「あの時…僕も一緒に連れて行ってくれれば良かったのに。」

ずっと、そんなことばっか考えてた。たまにカウンセラーの先生も来てたけど、何かを話す気にはなれなくて、ずっと何も言わなかった。

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