四振り目:鬼のよう、と言うより鬼 ページ18
「……あー、川の下の子です。加州清光。扱いづらいけど、性能はいい感じってね。よろしく主」
おー、かしゅーだー。
審神者仲間……もとい、私を審神者になるよう誘ってきた友達が、いっつもかしゅーかしゅー言ってたから彼の事は他の子達より知ってる。
「よろしくね清光。ごめんね忘れちゃってて」
「ああ、ぜんぜ……って忘れてた!?」
「え?うん忘れてた」
「……………えー」
あちゃーやっぱり怒っちゃったかな。でも表情見てると怒ってるっていうより、マジかー、とか、うそーんっていった感じ。
「怒った……?」
「え?…いや、怒ってはいないけど、主が具合悪そうにしてたの見てたから、仕方がないと思ってたし」
「え、様子見てたの?」
「うん。浮遊霊みたいな感じで。刀ができた時点で、宿る刀剣男士の霊魂も本丸に呼ばれるんだよ。主たちがあの桜の木のとこにいた時も、俺隣にいたよ」
「そうだったんだ」
すごい、新しい発見だわ。学校ではそんなこと教えられなかったし。
「それよりさ、主、部屋に戻らなくていいの?歌仙が…」
「…………………あ」
******
現在、審神者部屋前。
うへぇ、恐い。
「…は、入ってみなよ……」
「う…わ、ちょ押さないでよ」
そーっと、襖に手をかけると、
バンっ!!
「うわっ!?」
勢い良く襖を開けたのはもちろん私ではなく…、
「……やあ、主。動くなといったはずだが……どこにいってたんだい…………?」
「ヒッ!…は、般若…………」
清光が思わず悲鳴を上げてそうつぶやいてしまうような、目線だけで人ひとり殺せるんじゃねって思ってしまうような顔をした兼定でした。
「……あ…………その…………厠…です」
やばいよやばいよ声めっちゃドスきいてるんですけどてかなんか効果音聞こえるんですけどゴオオオオオオって音が!!!!!
ムリムリ恐いよおおおおお私の声が震えるううううううう!!!!!
私の回答に兼定は首を傾げた。
「……へぇ、ではなぜ厠に行っただけで、刀剣男士が一振り増えているのか……説明してもらおうか」
「「…………………」」
二人揃って、何も言えず……。
「…そうか、何も言わないのか………。
ならば、お説教が必要なようだな……………?」
その後小1時間…………私は布団に寝かされ、清光は正座しながら兼定のお小言を受ける羽目になったのであった……………。
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ!← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう!← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてうれしいです! (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです!更新頑張って下さい。応援してます! (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:○●まなみ●○ | 作成日時:2018年9月20日 22時