六振り目：馴れ合ってもらわなくちゃ困るんですが ページ31
「顕現せよ、付喪神」
励起された刀は、金色の瞳で私を見下ろした。
「…大倶利伽羅だ。別に語る事はない。馴れ合う気はないからな」
『 馴 れ 合 う 気 は な い 』
って…は！？
えー…馴れ合ってもらわなくちゃ困るんですか…。
「ええと…初めまして、大倶利伽羅。私はこの本丸の主です。あの、馴れ合う気はないというのは…」
「言葉の通りだ。俺は一人で戦う。本丸での生活も一人で過ごす。それだけだが？」
えー…！！
いきなりすぎる宣言に固まっていると、国俊が耳打ちをした。
「なぁ主さん。一人でっていっても、俺達最初は何も出来なかっただろ？ある程度刀時代に人の生活を見てきたと言っても、実践するとなれば話は別だ。大倶利伽羅だって同じはずだ。少し様子を見ていれば助けを求めるはずだぜ」
「うん…そうだね…とりあえずそうしよう」
「何をコソコソ話している」
「へ！？あ、いや、何でもないよ！じゃあ国俊、大倶利伽羅を部屋へ案内しておいて」
「おう！大倶利伽羅、俺は愛染国俊だ！よろしくな。とりあえずついてきてくれるか？」
「わかった…」
❃❃❃
本丸に顕現した刀は、まず部屋に通される。これは別に最初から何処とは決まってなく、私の部屋の周りで空いてるところに適当に配置している。
私はもちろん一人部屋。今は兼定と清光、厚と国俊が同室となっており、宗三さんの部屋に大倶利伽羅を通す事になっている。
そしてまず…宗三さんは例外だったけど、基本はこんのすけから渡された刀剣男士用の資料を渡す。
人の身の勝手がわからない彼らが下手な事で傷付かぬよう、人間としての生活のノウハウが書かれている。
彼らは元は刀で、手入れすれば傷が治り、死ぬ時は肉体が残らず折れた本体だけが残るという事以外人間そのものなのだ。
そして時の政府からあらかじめ渡されていた刀剣男士の内番用の服を渡す。
戦闘服は重そうだし、日常生活において邪魔になりそうな子もいるらしいしね。
んで、私のとこに来てもらって、料理について教える。
なんでって思われるかもしれないけど、いずれここも大所帯になる。
洗濯だとか掃除だとかは誰でもすぐ出来るし、そんなに急を要さない。
でも料理は出来る人を増やさないと困るだろう。と、私は考えたの。
厨へ男士を通したら調味料や器具の説明なんかをする。
あとは私が持参した本を読んでもらったりとかね。
これをしてなきゃ、レシピを見ても誰も何も作れなかったろうね。
六振り目：ようは私が馴れ合いたい→←酉の刻：誰でも得手不得手はあるものです
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まなみ(プロフ) - みゆさん» 了解致しやしたああああああああああああ！← (2018年11月4日 15時) (
レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続き待ってますううううううううう！← (2018年11月4日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - ユユユさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです！ (2018年11月1日 6時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - すごく面白いです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2018年11月1日 5時) (レス) id: f0e41eea19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年9月20日 22時
