６６話 浮気は厳禁！いえ誤解です！！ ページ22
A｢…あ、はい。何故か…｣
私がそう言うとグレンさんはニヤッと笑って、ムダに色っぽい声で囁いた。
グレン｢…んじゃあ、俺と寝るか?｣
A｢んなっ。寝ません!!｣
グイッと顔を近づけてきたグレンさんに、私は速攻で顔を押し返した。
グレン｢…はっ。じょーだんだよ。クソ真面目に反応すんな｣
そう言ってヒラヒラ手を振りながら今度こそグレンさんは去っていった。
A｢……もー｣
ため息を1つこぼして振り向く。すると目の前にドアップの優一郎の顔があった。
A｢きゃあ!!｣
悲鳴を上げて仰け反った事により、階段から落ちそうになる。優一郎が腰に手を回してくれた事によってそれは回避されたが。
優｢訓練、始めるぞ｣
それだけ言って優一郎は先に下に降りていってしまった。
A｢……怒ってる…?｣
シノア｢あは〜、ダメですよAちゃん。浮気しちゃ〜｣
後ろからシノアちゃんがやってくる。何を言ってるのかさっぱり分からない。
シノア｢さっきグレン中佐とキスしてたでしょう?あれ見て優さん般若みたいな＿｣
A｢はああああああああああああ!!?｣
一瞬思考が停止する。しかしすぐにとんでもない勘違いをされている事に気づくと、今まで出したことのない素っ頓狂な叫び声をあげた。
シノア｢あれ?違うんですか?｣
A｢違うよ!!!どうしてそうなるの!?いやキスしそうなぐらい顔近かったけどさあああああああ!!!｣
与一｢わあー。Aちゃんのキャラが乱れてるー｣
そんな与一君の声は私には届かず、私は両手で頭を抱えて唸り続けていた。
A｢…うぅー。グレンさんのばかぁー……｣
優一郎の誤解が解けるのはまだ30分先の話……。
＊＊＊＊
シノア｢だーいじょうぶですか〜?｣
A｢だーいじょうぶじゃありませ〜ん…｣
とんでもない誤解を解くのに私の体力は使い切ってしまった。と言うより気力が消え去った。
優一郎は何事もなかったかのようにケロッとしてるし。なんか腹立つ。
あの後誤解を解くために優一郎を追いかけたものの、その表情は絶対零度だった。思い出しただけで背筋が凍る。
ぼーっとしつつ、顔を上げると、
A｢……あれ?｣
シノア｢あ、すごい。教えてないのにもう鬼が具現化してる…｣
皆が驚くなか、優一郎が与一君に問いかけた。
優｢今お前外に鬼出してなかったか!!?｣
与一｢へ?…あ、うん出したけど｣
それを聞いて優一郎はブンブン腕を振り回しながら眉を8の字にさせていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まなみ(プロフ) - ローズさん» 始めまして！そう言っていただけて嬉しいです！今ちょっとスランプで書いては消して書いては消してって更新進んでませんが、待っていただけると嬉しいです！ (2020年5月28日 13時) (
レス) id: 7ddd48e5a1 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ(プロフ) - はじめましてヽ(*´∀｀)ノ小説本当に楽しかったです！ウルド様とキルク大好きなので待ってます (2020年4月23日 9時) (レス) id: 9c4c55a475 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - アカリさん» はい！頑張ります！ (2018年11月14日 20時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - まなみさん» 成る程判りました！進路決定とバイトの両立は大変なので頑張って下さい!!油断大敵ですよ〜 (2018年11月14日 20時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - アカリさん» なるほどそうでしたか。えっと、すみません私成り代わり系が苦手でして……。あと今進路のことやバイトで忙しいのでそもそも占ツクにあまり来れず、書くとしても来年になってしまいます。すみませんせっかく作品のリクエストを頂いたのに。 (2018年11月14日 20時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：○●まなみ●○ | 作成日時：2018年7月8日 21時
