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side二口
「もー…何で私まで…」
ブーブー文句を言いながら壁を背もたれに座るA。
俺もその隣に腰掛ける。
「まぁまぁいいじゃねーか偶には」
「廊下に出される事の何がいいの。ていうか堅治の所為だからね」
「お前が馬鹿とか言ってくるからだろ」
「ほんとの事だもん」
「んだとコラ」
ムギュ、と鼻の頭を摘むと「痛いっ」と声をもらす。
また「堅治の馬鹿」と言ってきたので今度は両頬を引っ張ってやった。
「堅治、私にばっかり暴力的じゃない?なんなの、さっきは素直で可愛いかったのに」
「…っ可愛いくなんてねぇっつの///」
「あ、照れた。意外と照れ屋なんですね堅治クン?」
「〜っお前なぁ…!!」
「え、…ん⁉」
煽ってきて腹立ったから黙らす為口を塞ぐ。
もちろん俺の唇で。
ゆっくりと離すとAの顔はみるみる内に真っ赤に染まり、慌てて視線を逸らした。
…から頰を包んでこっちに向かす。
「あれ?真っ赤ですがAサン?」
「…っ腹立つ‼///」
「お返しだっつの。…つーか」コツン...
「!!?///」
「………お前、まじで可愛い」
「へ…?」
額をくっつけてそう呟く。
真っ赤になった顔とか、戸惑ってる顔とか、全部。
…………この、髪も。
「可愛いすぎんだよ、ばーか…」
「え、…?」
「…………………好きっつってんの」
「…な、何急に…頭でも打っ…⁉」チュッ
「返事、聞かせろよ」
真っ直ぐ見つめると、戸惑いの色を見せる。
けど絶対離してやんねぇ。
この口から返事、聞けるまでは。
「ず、るいこんなの…!.//」
「早く、ほら」
「〜〜…!!//わ、私も…」
「ちゃんと言って」
「っわ、私も!す、き…だよ。堅治の事…///」
「っ!!//」
聞けた瞬間、嬉しくなってまたキスしようとすると…
「おいお前ら、いちゃいちゃ禁止っつったろーが。後会話、胸焼けすんだけど」
ガラッと廊下側の窓が開いて、先生が顔を覗かせた。
ついでに邪魔された。
全部会話聞かれてた事に二人して恥ずかしくなるも、周りは祝福してくれて。
顔を見合わせ笑い合うと、どうせ聞かれたんならと俺は皆の前で堂々とキスをした。
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「______こいつ、俺のモンなったから。手ェ出すなよ?」
______fin______
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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時