ハイキュー短編集

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side貴方







数学の授業中。



眠たいなぁー...と思いながらうつらうつらしていると、急に隣から丸まった紙が飛んできた。







「…ちょっと、何すんの」



「……………」







小声で話しかけても、窓の方を向いて無視。



何なんだと思いながら投げられた紙を見ると、何やら文字が書かれている。



不思議に思いながら丸まった紙を開けると…







《……さっきの、嘘。まぁ似合ってんじゃねーの》







「……………！」







パッと堅治の方を見れば顔は向こう向いてるから分からないけど、髪から覗く耳が赤い。



その事にくすっと笑うと私も同じく文字を書いてぽこっと彼の頭目掛けて投げた。







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side二口






恥ずかしくて窓側を向いてると、ぽこっと頭に何かが当たった。



見るとさっきの俺みたいに文字の書かれた紙。



開けてみれば《素直じゃないんだから、ばーか》と綺麗な字で書かれている。







「誰が馬鹿だ‼///」



「二口廊下行けー」






思わず立ち上がって叫ぶと先生にそんな事を言われた。



こうなったら…






「行くならこいつもっスよ先生。こいつに授業妨害されたんで」



「ちょ…！あんたが急に紙投げてきたんでしょ⁉」



「はい南城も廊下決定ー」



「いやおかしい！何で私が…「ほら行くぞ」っちょっと待ってよ堅治！」



「いいか熟年夫婦。いくら二人で廊下出されたからってイチャイチャすんじゃねーぞ」



「「夫婦じゃねぇ！/ない！」」









Aも巻き込んで俺は廊下へと出る。




ずっとニヤニヤして見ていた先生とクラスメート。




腹立つけど今は協力してくれてるから怒らないでおこう。






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