ハイキュー短編集

二口堅治【素直】 ページ6

※注意！


主人公ちゃんが二年生です



________________________________________



side二口







今日は体育館の点検がどーのこーのってやつで朝練が無かった。



だからいつもより遅めに学校へ行って、下駄箱で会った青根と教室に入る。



窓側の一番後ろ、教室の中で一番最高の席。



そこが俺の席だ。



…そして、その隣。







「おはよー堅治、青根」



「………」ﾍﾟｺｯ



「っ‼///」



「ちょっと堅治、挨拶なし？」







感じ悪い、と文句を言う女。



南城A。




…………俺の、好きな人。





いつもは普通に挨拶するけど、今日は違った。



普段は全然おしゃれなんてしねー、女子力皆無のこいつがサイドで結びふわふわした髪留めを使っている。



可愛い、そう思うけど…







「なにお前こんなん付けてw似あわねーw」



「ほんっと朝から腹立つよねあんた」







素直になれず、いつも悪態ばかりついちまう。








「何色気づいてんのw今更だろww」



「うるさいなぁ。貰ったもの付けないと申し訳ないでしょ」



「は？誰から貰ったんだよ」



「何急に声色変えて。舞だけど？」



「…へぇ、あっそ。馬鹿だなあいつ、こいつにンなもんあげても意味ねぇのにw」



「あーもー、外せばいいんでしょ外せば！」








全く…とぶつぶつ言いながら髪留めを外したA。



外したものは手首に付け、その後何故か茂庭さんが来てAを呼んだのでそっちへ駆けていった。







…………一方俺は。









「二口ィ〜お前まーた奥さん怒らしてww」



「いい加減素直になりゃいーのにw」



「つか顔あっかwそれで気付かねぇAもだけどなw」



「……………」ﾌﾙﾌﾙ



「お前らうっせぇ‼///青根まで何だよ!!//」








一連のやりとりを聞いていたクラスメート達に毎度の如く散々いじられる。






.

2→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す