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side二口
「ご、ごめんね堅治…?」
「いいから//早く寝ろ///」
申し訳なさそうに眉を下げ謝るAと目を合わせねぇようにしながら答える。
目合わせちまうとやべぇっつの///
青根も相当キてるのか耳まで赤くさせてひたすら戸惑ってる。
つか、こいつらがここまで怖い話が苦手だと思わなかった。
去年も居たよな?そん時はどうして________あ、そうか。
茂庭先輩達の一個上、三年生達にマネがもう2人いたわ。
あの先輩達は笑って聞いてた気がするからそれで大丈夫だったのか?
…で、今年ビビり二人が重なっちまったと。
「堅治、も、もっとくっついてもいい…?」
「…ん//これでいいかよ?///」
「うん、ありがとう//」
「ッ!!//(可愛すぎんだろこいつ…‼///)」
押しつぶしそうなぐらい抱きしめてぇ衝動を必死に堪える。
因みに俺も青根も、A達と恋人っつー訳じゃない。
お互いが、片想いしてる相手。
滑津は青根の事好きなのは丸わかりだからあいつらは両想いだけど。
Aは…
元々こういう小動物みたいな奴だから、どういう意味でこの行動を取ってるのかさっぱり分からねぇ。
よく青根と行動を一緒にして、滑津が青根の方行くから俺のトコに来んのか。
それとも…お前も、同じ気持ちでいてくれてんのか。
「なぁA…」
「ん…?」
「俺といたら、お前は落ち着くのか?」
「うん!堅治と一緒にいるのが1番落ち着くよ」
「っそうかよ…///」
あー…嬉しい。マジ嬉しい。
だが素直すぎる。
素直すぎるからそれがどういう意味を持ってんのか読めねぇ。
複雑な心境は変わらず百面相していると聞こえてきた寝息。
どこから、なんて言わずとも分かんだろ?
俺の腕の中からだよ!//
「こいつマジで寝やがった…//」
すぅすぅ息を立てて心地好さそうに眠る彼女は本当に安心しきってるみたいで。
少しも俺を男として意識してねぇのか、そういうのを考えた事がねぇのか。
「つかこれ今度俺が寝れねぇじゃん…///」
ぼそ、と呟いた言葉はあちらこちらから聞こえてくる寝息にかき消される。
はぁ、とため息を吐くと無防備な寝顔に軽く口付けし、仕方ねぇから一晩中その可愛い顔を眺め続けた。
__fin__
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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時