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side白布
また川西の元へ行こうとした彼女の腕を掴み、もう片方の手で腰を引き寄せた。
ざわつく周りと慌てた様子のAさん。
唯一川西だけがしてやったりみたいな顔をしていて少し腹立つけど。
気にしないでおこうと一息つき、戸惑う彼女を見下ろす。
「……何で川西の所行くんですか」
「え…?…だ、だって賢二郎が迷惑そうにしてたから…ご、ごめんね今まで気づかなくて」
「迷惑なんて一言も言ってないです」
「……え」
「…………俺の所に居てくださいよ///」
恥ずかしくなって、赤い顔が見られたくなくてぎゅ、と彼女を抱きしめる。
「い、いいの…?」
「…はい」
「迷惑じゃない…?」
「そんな風に思った事、一度もないです」
「……やったぁ。ありがとう賢二郎…!」
「っ‼//」
ふにゃりと笑い俺の背に腕を回すAさん。
あまりの可愛さにまた頰に熱が集まるも、優しく微笑みそ...と頭を撫でる。
すると。
「キィー!リア充羨ましいぃぃぃ‼」
「リア…?」
「若利は知らなくていい言葉だ」
「白布顔あっか」
「うるさいです瀬見さん」
「…っえ、賢二郎彼女いたの⁉ご、ごめん私知らなくて…!」
「「「「は?」」」」
「………白布、どんまい」
今度は川西に肩を叩かれた。
……いや、確かに好きとかそういう言葉は言ってないけど。
この流れだったら俺も、もうそういう仲って事でいいのかなと思ってた。
ナメてたな、彼女の鈍さ。
はぁ、と重いため息をつく。
離れようとした彼女に対して更に腕の力を強め、耳元に口を寄せる。
_________もう、色々吹っ切れたから。
「好きです、Aさん」
これからは素直に。
貴方に直接、想いを伝えますね。
______fin______
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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時