寒さ対策【白布賢二郎】 ページ29
※注意!
時系列ぐっちゃぐちゃです。
まだ三年生います。
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side白布
____________二月初旬。
気温はどんどん下がり、外では毎日当たり前のように雪が降ってる。
体育館の中にいても練習中は寒くないけど、休憩に入ると途端に動かなくなるから身震いする。
この季節はジャージを羽織っては脱ぎの繰り返しだ。
俺は元々寒いのは得意じゃない。
部の中でもかなりの寒がりな方。
…………だけどその俺の更に上をいく寒がりが、ウチの白鳥沢バレーボール部にいた。
「賢二郎〜………」
「………またですかAさん」
ピーッと休憩の合図が鳴りすぐにジャージを羽織ると背後から当たり前のように抱きついてくるこの人。
南城Aさん。
白鳥沢バレーボール部の唯一のマネージャー。
「うぅー寒い…」
「…………何でいつも俺なんですか」
「だって賢二郎あったかいんだもん…」
さむさむと言いながら抱きしめる腕を強め、既に俺が入れてるポケットへ自分も手を突っ込んでくる。
ほんと、人の気も知らないで。
いつもワザと何で俺なのかと聞いてさっきみたいな返事があると一人舞い上がる。
態度には出さないけど顔には出てるみたいで、赤くなった頰は天童さんや瀬見さんにニヤニヤされるけど。
「Aさん俺も意外と暖かいですよ」
「え?ほんと?」
「…!」
ニヤ、と俺にだけ分かるように口角を上げた川西は腕を広げて彼女を待つ。
暖かい、その言葉は今の彼女にとってとても重要で、とことこと川西に近付いていった。
そして俺にしたようにぎゅ、と抱き付く。
「わ、ほんとだあったかい…」
「俺平熱高いんで」
「羨ましい…。私いつも36度ないんだよ?」
「低過ぎですねそれは。じゃあ俺の熱もっとあげます」
「わーい」
「……………」
「………賢二郎、ドンマイ」
ぽん、と天童さんに肩を叩かれる。
川西は見せつけるようにAさんを自分からも抱きしめ、俺の反応を見て楽しんでいた。
素直じゃない俺はそれに対して何も言えなくて。
ふい、と視線を逸らし別の場所へ移動するけどいつのまにか目はそっちを向いていた。
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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時