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side貴方







想いは通じなかったけど、せめて。



気持ちだけは伝えたくて、迷惑だと分かっていても彼の頰に軽く口付けし、にこ、と笑った。






「貴大、好き」



「……は」



「好きだったよ、ずっと。…だから、これからも友達として、応援させてね」



「…っあ、おい!A!?」







言いたい事だけ言って私は屋上へと逃げ込んだ。



バタンッと扉を閉め向こうから開けようとしてくる彼に対抗し力の限り引っ張る。



ずるいけど仕方ない。



だってあのままいたら泣いてしまいそうだから。



それだけは駄目。ちゃんと笑って応援しなきゃ、優しい彼は気を遣ってしまう。







「おい!開けろよA!!」



「やだ。ほら貴大、彼女待ってるんでしょ?行ってあげなよ」



「は?彼女なんていねーけど」



「嘘付かなくていいよ。知ってるもん」



「………お前、まさかさっきの見て…」



「…ごめんね、偶然通りかかった時に聞いちゃった」







だからお願い、一人にして。



そう呟くと彼の力が弱まりふ、と影が消えた。




安心してほっと一息ついた時...






ガチャッ!




「……ふざけんな」



「え、ん…⁉」








もう大丈夫だと思っていた扉が開き、背後から彼に抱きしめられる。


そして強引に顎を持って後ろを向かされ、気付けば口を塞がれていた。







「ん…っ、ふ…⁉//」



「……………んっ」



「ぷは…ッ、な、何す…」






『何するの』そう言おうとした言葉はまた彼の唇によって飲み込まされた。


訳が分からず一筋の涙が頬を伝った時、ようやく彼の唇が離れていく。


乱れた呼吸を必死に整えながら彼を見上げると…









「…自分だけ先告って、勝手に終わらせようとすんなよ。俺だってお前に言いたい事あんのに」



「……っい、いい!聞きたくない…!」



「っだから!話聞けって…!!」



「やだ…っ!」



「〜ックソ!」



「ん⁉ん…っあ、ふぅ…ッ///」








彼の口から直接聞きたくなくて耳を塞ぐと、その腕を強引に外されまた口付けされる。



唇を割って入ってきた彼の舌は私の舌と深く絡みつき、酸素を奪っていく。



クラクラとする感覚に体から力が抜けてしまいガクンと膝から崩れそうになった時、彼の逞しい腕によって支えられた。








「______聞いて、お願いだから。俺の話」







.

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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時

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