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side花巻






「………何ですか、この手」



「……っ何ですか、じゃねーし!何すんだよ!」



「キスに決まってるじゃないですか。嬉しいでしょ?この私にされるんですよ?」






そう言って咄嗟に彼女の口を押さえた俺の手を払いのけるその子。


最初に見せた小動物みたいな雰囲気は何処かへ消え去っていた。







「……悪いけど、俺そういうのいらねぇから」



「は?こんなに可愛い私からのキスがいらないの?」



「俺が欲しいのはあいつだけだし」



「頭おかしいのね貴方。そんなドブネズミのような女のキスなんてもらっても、口が腐るだけじゃない」



「………あのさ」








はっ、と馬鹿にしたように笑うその子に、俺は冷めた瞳で睨みつけた。



俺の事はどんだけ馬鹿にされてもいーけど、Aの事は許せねぇ。







「君、自分の事可愛いって思ってるみたいだけど一度鏡見直した方がいいよ。本当に可愛い子は、そんな風に笑わない」



「は…」



「いつも全力で、心と体が一緒にあるから」








じゃあね、とだけ告げて教室から出る。



大分時間くっちまったな。



外ではもう後夜祭が始まってるみてーで、わぁぁっと生徒の大きな歓声が聞こえた。



つーかA、どこ行ったんだよ…





探しても探しても見つかんねぇし、校舎内はほとんど探し終えた。



後見てねぇとこっつったら中庭と…グラウンド、屋上…か。



可能性としたらもうグラウンドへ出て後夜祭に参加してるってのが一番高いけど、何となく違う気がして俺は屋上へと向かった。





すると、屋上へ繋がる非常階段の一番上でしゃがみ込み顔を伏せているAを見つけた。








「A」



「っ、!」








名前を呼ぶとビクッと肩を揺らし、顔を上げる。



けど視線が重なった途端逸らされ、ぎこちなく「どうしたの?」と聞かれた。



俺はその様子に首を傾げながら近付き、隣に腰を下ろす。








「……お前、なんかあった?」



「…何もないよ。貴大こそ、どうしたの?」



「え、な、何が?」



「なんかソワソワしてる」



「っえ、わ、分かる?」








今から告うんだと思うと体が落ちつかねぇ。



恥ずかし、と思いながら意を決して伝えようとすると……





チュ..



「⁉//」







突然、頰にキスされた。





.

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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時

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