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青葉城西学園祭編【花巻貴大】 ページ23

side花巻






青城学祭最終日。



ウチの高校にもありきたりな、後夜祭で告白すると必ず幸せになる、とかなんとかのジンクスがあって後夜祭十分前の今あちこちで呼び出しがかかってる。



皆頑張るなーとか他人事のように思ってると見せかけて実は俺もそのベタなジンクスにすがる一人であったり。



入学当初から片思いし続けていたAに、今日俺は告ろうと思ってます。




で、現在彼女を探し、校内を走り周ってる。



そんな時…






「花巻先輩!」



「!え、な、何…?」



「……少しだけ、お時間頂けませんか?」



「え…」







もじもじと恥ずかしそうに顔を赤らめ上目遣いで俺を見てくるその子。


誰だっけ。


けどこの雰囲気…もしかして。




この時俺は一刻も早くAに会って伝えたかったけど、もし自分がこの子の立場ならAに気持ちすら聞いてもらえなかったと泣くだろうから無理矢理笑顔を作り、いいよと頷く。



連れてこられた空き教室で言われたのはやっぱり「好きです」という言葉だった。









「______ごめん、俺、好きな子いるから」



「知ってますよ。________けど」



「え…」









断ると、雰囲気が一変し妖しい笑みを浮かべた彼女。


急に胸ぐらを掴まれ、引き寄せられたかと思ったら________.....








___________________________________




side貴方









「………貴大、どこにいるのかな」






ドキドキする心臓を抑え、校内の中を小走りで進む私。



ようやく決心がついて、今日彼に告白しようと松にも報告してきた。



頑張れ、と背中を押してくれた松にお礼を言って今まで貴大を探してるんだけど、一向に見つからない。


もしかして外にいるのかな、と思っていた時。








「花巻先輩、ずっと好きでした」








偶然通りかかった空き教室で、そんな声が聞こえた。


覗きは駄目、と思いながらも体は勝手に動いていて、教室の中をこっそりと見る。


そこには貴大と、1年生で一番可愛いと噂されている女の子。






その後貴大が口を開いて何かを言った後、その子が彼の胸ぐらを掴み________






キスを、していた。




瞬間、私は音を立てずその場から立ち去り屋上へ続く非常階段を駆け上がってその場にしゃがみ込んだ。





.

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モブ(プロフ) - お話、読ませていただきました!素敵でした…!とても読みやすかったです!読んでいて、何だかリラックスできました! (2018年5月8日 23時) (レス) id: 4db952b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - かっぱの子さん» ありがとございます!読ませていただきました!キュンキュンしてました!ありがとうございます!! (2018年3月20日 23時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - 月神 琉夏さん» 了解です!(`_´)ゞ少しお時間頂いてもよろしいですか…? (2018年3月11日 18時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
月神 琉夏 - コメント失礼します!夜久さん、研磨、赤葦ヤバかったです!あのリクでノヤっさんお願いしてもいいですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: d275e2e01f (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - かっぱの子さん» 夜久さんやばかったです!!夜久さんならではのお話でしたね笑 (2018年3月5日 12時) (レス) id: 5f1fd78d5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年1月5日 22時

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